前の記事で「奴隷時代」に触れたので、
ついでに書いておく。

私の妻のおばあさんは、
村では生き神様のように扱われる。

妻に言わせれば彼女は奴隷を経験しているのだそうだ。

奴隷制度ははるか昔に取り払われたが、
そんなことは表面上のことでしかない。

先進国は国際通貨基金や国際銀行を通じて、
未だに奴隷化を目論んでいるのがその証拠だ。

確かに経済的な潤いも多少はある。

物が増え、
情報や流通も整備された。

が、
やはり表面上のことでしかない。

おばあさんは正真正銘のサバイバーだ。

バタバタと人が死んでいく中で、
子孫を増やし、
今もしっかり「生きている」。

みんなそのことを知っているから、
おばあさんから多くを学ぶし、
尊敬をしている。

教育だとか生活の安定だとか、
そんなレベルではなく、
ただ「生きる」ことが困難な状況下で、
おばあさんは生き残ってきたのだ。

死と隣りあわせで生きる人々は、
強くやさしい。

むしろそうでなくては生きていけないのかもしれない。

そんなことを私もおばあさんから学んだ。

その意思を引き継ぐ私の妻を尊敬せずして、
私が「生き延びる」ことはない。

私はジャマイカを愛して止まない。

ONE LOVE