こんにちは、大阪南船場の「お節介」税理士@野口たかしです。

 

久しぶりに、事務所HPの「お節介」ブログを更新しました。

今回から、新シリーズです!

是非、お読みください♪


https://nogtax.grupo.jp/blog/4288918

 

こんにちは。大阪南船場のお節介税理士@野口たかしです。

 

 ずいぶんご無沙汰しておりました。

 税理士となって、2年目の確定申告を迎え、だんだん仕事も増えてきて、なかなかブログを更新できずにおりましたm(__)m

 

 今は、確定申告真っただ中!

 先日、国税庁から「確定申告書等作成コーナーの動作が遅くなる」旨のアナウンスがされましたが、今は、システムを増強し安定的に稼働しているようです。

 

 さて、いよいよ、このシリーズも終焉を迎えることとなりました。

 思い起こせば、最初に投稿したのが、令和3年8月31日。あれから1年半が経ちました。

 のらりくらりブログを更新していて、誠に申し訳なかったわけですが、なんせ私が作成コーナーの原案を開発したのが平成13年とずいぶん昔のことで、思い出しながらのブログ更新で、ここまで時間が掛かってしまいました。

 

 まだまだ書きたいことがいっぱいありますが、「作成コーナーの開発秘話」としては、今回で筆を置きたい(一区切りつけたい)と思います。

 

大阪に戻ってビックリしたのは、「e-Tax、なんでせなアカンの!?」 

 国税庁で5年の勤務を終え、平成19年7月、A署の副署長として大阪に戻ってきました。

 久しぶりの現場での勤務。

 まずビックリしたのは、電子申告(e-Tax)を普及させないといけないという危機感が現場では全くなかったことです。

 税理士会支部との懇談会でも、支部の役員から「なぜe-Taxをする必要があるのか?」といった否定的な意見が多かったです。いわば、国税庁の言いなりにはならないぞ、という感じでした。

 一方で、国税局からは、e-Taxの普及が「最重要課題」であるとして、利用勧奨を積極的にやれ!との指示。

 国税局と現場(税務署・税理士会)のギャップが非常に大きかったのを覚えています。

 

 

署長会議で課税部長に呼び止められた!

 

 税務職員の人事異動は7月。

 異動後、7~8月は会議が目白押し。8月初めに署長・副署長会議が開催され、その時の最重要課題が「e-Taxの推進」で、会議資料の内容は、私が国税庁で作成した資料をベースとしていました。

 

 会議が終わり、署長とともに、局内の各課へご挨拶へ。

 課税総括課へ挨拶に伺うと、M課税第一部長が飛び出してきて、「おい野口、どうしたらe-Taxの件数が稼げるか教えてくれ!」と言って、部長室に入るよう指示されました。

 

部長「e-Tax、どうないしたら件数増やせるんや、知恵貸せ!」

「はい、来署型電子申告を活用することです。でも、大阪は、出張相談会場(外部会場)が多いので、ネット環境がないと使えません」

部長「それやったらアカンやないか。エエ方法ないんか⁉」

「来署型電子申告は、実は、計算はオフラインで、送信だけネット接続しますので、NTTから出ているFORMAのスティックを使えば、出張相談会場でもe-Taxが出来るようになります」

部長「なんかわかれへんけど、そのスティックを買うたらエエねんな!?」

「予算は大丈夫ですか?普通にネット回線を引くよりは安いですけども」

部長「予算は、なんとかしたる!」

 

 ということで、前々回に紹介したFORMAスティックを購入していただけることになりました!

 

 

FORMAを活用して、e-Tax件数が全国一になった!

 

 しばらくすると、局から「FORMAスティックの配付台数」の連絡が来ました。

 私は、個人の第一統括官に、「最大限確保するように」との指示を出していましたが、署の規模に応じた台数しか割り当てがない。

 ところが、他の署は、FORMAをどう活用するのか理解していなかったらしく、希望台数が少なく余っていることがわかったので、「それなら、私の署で使わせてもらいまっさ!」ということで、局へ追加発注しました。

 

 いよいよ確定申告が始まり、A署では、年金受給者の方や還付申告者の申告相談のために、出張相談会場を開設。

 FORAMAスティックをパソコンに接続して、相談会場を設営。

 ところが、使用した会場は、コンサート等を開く立派な会場(分厚いコンクリート作り)で、電波状況が悪く、急遽、窓が近いエントランスに机を並べて設営することに。

 また、アルバイトさんに操作補助をしてもらうため、事前に操作演習を行うなど万全の体制を採りました。

 

 いざ、相談会が始まりました。

 来所者の申告内容等を事前に問診表に記載し、それからPCコーナーへ。

 最初は不慣れなアルバイトさんも徐々に慣れて、スムーズに電子申告に誘導できるようになりました。

 

 局からは、日々、電子申告の件数が記載された署別表が送られてきます。

 ハイ、当然、私の署が大阪局で、送信件数1位です!

 更に、古巣の国税庁個人課税課に連絡して、全国の税務署の件数表を入手したところ、私の署が全国1位になってました!!

 

 

件数稼ぎに批判的な意見もありましたが、今は昔・・・。

 

 私の暑が全国1位になり、「あの署は、変なやり方してるみたいやで」とか、「本来のe-Taxの姿ではない」といった批判的な意見もいただきました。

 でもしか、私が庁にいた頃、e-Taxの普及率が0.3%で、政府からは「普及させないと、予算を削る」とまで言われ、その存続のため、当時の国税庁長官が目の色を変えて「なんとかしろ!」と言われたのを今でも鮮明に覚えています。

 そのため、私が来署型電子申告を開発し、それを使って「件数稼ぎ」をしたのは、今でも必定の選択であったと確信しています。

 

 その後、来署型電子申告が定着し、どんどん利用者が伸びていきました。

 今では、スマホでも利用が可能となり、来署型電子申告の利用件数よりも、自宅等でe-Taxをする方の件数が上回るようになりました。

 当初批判的であった税理士の皆さんも、「一度、e-Taxを導入したら、紙の申告との混在は、逆に面倒なので、すべて電子申告に切り替えた」という好意的な意見に変わっていきました。

 

 私が作成コーナーの前身である「自TAX」を開発したのは平成13年(2001年)。それから20年以上が経ったわけですが、開発した当初、

「これからはネットの時代になる。今は利用者が少なくても、将来、きっとネット申告が当たり前になる!」

という私の信念は、20年の歳月を経て現実となったわけで、私が在職した国税時代の一番の思い出であり、ひとつの歴史を作ることができたと自負しています。 

 これからも益々e-Taxの利用者が増えることを祈念して、この連載を終えたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

                                                       「完」

 

 

編集後記

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 「来署型電子申告」の開発は、e-Taxの存続を守った「世紀の発明!」だと思っています。

 青色発光ダイオードはノーベル賞を受賞していますが、それと同じぐらいの発明だと私は思っています。100万ドルは貰えてませんが・・。(笑)

 

 振り返ってみると、税務署勤務1年目にポケットコンピュータを買ってプログラムを一所懸命勉強し、所得税の計算システムを開発したのが始まり。

 「芸は身を助く」と言いますが、私の芸は「プログラム」といったところでしょうか。

 現在は国税を退職し税理士をやっていますが、クライアント向けの会計ソフトや給与管理ソフトの開発をしていて、これからも「芸」を磨いていきたいと思っています。

 

 もし、この「開発秘話」を初めて目に触れたのなら、是非、最初から読んでいただければ、「歴史」がわかると思いますので、インデックスを掲載しておきます。

1話~7話  https://ameblo.jp/jam802/theme2-10115460126.html

 

8話~25話 https://ameblo.jp/jam802/theme-10115460126.html

 

 最後に、私の税理士事務所のホームページを紹介しておきます。

 こちらは、少々固めのブログ(お節介ブログ)を掲載していますが、。よかったら、こちらもお読みいただければ幸甚です。