前回書いたように、「ひとり税理士」を目指している私。

では、事務所は、自宅、レンタル・オフィス、独立したビルの一室、どうするのか。

私の場合は、国税局を満願退職してからの開業ですから、そんなにお金掛けるわけにもいかず。。。

 

自宅であれば、お金かかりません。

しかし、プライベートとの区分ができない。家にはカミさんがいるし、サボろうと思えば、ずーっと寝ていてもよいわけです。

先輩の税理士からも、「事務所を持ってないと、健康害するで。サラリーマン時代と同じように、毎日出勤するようにせんとアカン!」と聞いていましたので、やはり事務所は構えた方が良いと思いました。

 

では、コストを下げるため、レンタル・オフィスはどうか?
ホームページを検索すると、とても交通至便なところにあって、共用の応接室やコピー機等の設備があり、なかなか綺麗。

しかし、部屋(事務スペース)の大きさによって値段に幅があり、あまりに小さな所は嫌。賃料は安いですが、共用費が結構掛かります。

シェア・オフィスの場合、お隣の声が完全に遮断できない。税理士なので、やはりお客さんの秘密はシッカリ守らないといけないので、やはり選択肢から除外せざるを得ないかなと。

 

ということで、結果、商業ビルかマンションの一室を事務所として確保することにしました。

では、どうやって見つけるか。。。

不動産仲介に任せれば良いのですが、実際に見てみないとわからない部分もあります。そこで、退職する5年ほど前から、実際に歩いて、いろんなビル等を見てみることにしました。

 

当時は国税局に勤めていたので、少し早起きして出勤途上に、大阪市中央区を中心に、歩き回りました。

就職した当時、先輩から、税務調査は「足で稼げ!」とよく言われました。

要は、「実際に足を運び自分の目で確認しないと、真実は暴けない!」と・・。

私自身も、その教えを実践してきましたので、今回は、事務所探しにも「足で稼ぐ」のにこだわることにしたわけです。

 

「あっ、このビル良さげ」と思ったら、ビル名をメモしておき、後でネットで検索。部屋の広さや賃料を調べました。それを1年ほど続けると、大体の相場感もわかってきましたし、ネットに掲載されている写真から、部屋のレイアウト等のイメージも持つことができるようになりました。

 

このように「足で稼いだ」事務所マップを5年前に作成し、退職時に、もう一度見直しますと、当時より賃料が上がっているビルが多いのがわかりました。

一方、値段がほとんど変わっていないビルも発見。そういうビルは、人気がない、使い勝手が悪い、老朽化しているといったケースではないかと推測できました。

 

私の組織の退職時期は7月上旬です。税理士を希望する職員はゴールデンウィーク前から探す方が多いのですが、私の場合、気に入った物件はスグに契約されてしまうと思い、3月から事務所探しを始めました。

当然、5年前に作ったマップを活用して。

 

事務所選びのポイントは、

・ ひとり税理士なので、そんなに広い部屋はいらない。30平方メートルぐらい。

・ 商業ビルのほか、マンションの一室でも良い。

・ 賃料は安いにこしたことはない。ただし、賃料は安くても、管理費が高い物件もあるので、トータルで考える。

・ 家からも、国税局や税理士会館かも、近い方が良い。サラリーマンと違って、通勤手当て出ないですから。

・ 見た目も大事!ビルの外観は綺麗な方が良い。

・ 出入りを考えると、セキュリティもしっかりした所が良い。

 

書けば書くほど、条件が出てきますね(笑)

さて、どんな事務所を選んだか、それは次回のお楽しみ♪           <つづく>

 

**編集後記**

本日は、近畿税理士会において、「税理士証票伝達式」が開催されました。

が、現在コロナ禍のため、ZOOMによるオンライン開催でありました。

そのため、税理士証票やバッチ、それに税理士法規集などが、事前に宅配便で送られてきてました。

これでようやく、オープンに税理士として業務ができるようになりました。

 

「確定申告書等作成コーナー」の開発秘話の第二弾です。

ブログ更新は、週1回のペースで書いていこうと思ってますが、昨日のツイッター、意外と反響がありましたので、もうちょっと読者を増やそうかなと、連日の投稿と相成りました。m(__)m

 

さて、自分でシステムを作る!と一大決心した私。

手始めに、VBAを勉強することといたしました。

VBA=ビジュアル・ベーシック・フォー・アプリケーション

自動計算させるのに適したアプリケーションということで、マイクロソフトのエクセルを活用することとし、そのエクセル上で自動実行させる言語がVBAであります。

 

私は、法学部出身の文系。。。

でも、高校時代は、理科系のコースに在籍していて、物理や化学は苦手でしたが、数学は得意だったので、そういう意味では、プログラム自体、あまり抵抗がなかったのかもしれません。

 

そのVBAですが、「ベーシック」なんですよね。そもそもの言語が。

国税局に採用された昭和58年。当時は、パソコンの創成期。

NECのPC-9801、富士通のFM-7、シャープのMZ-80などのパソコンが発売されていましたが、とても高くて、実務で使うというより趣味の道具みたいなものでした。

それらのPCで稼働する言語が、ベーシック=BASICだったのです。

 

ある日、街の電気屋さんを通りかかった時のことです。

小学2~3年生ぐらいの男の子が、電気屋の前に置いてあるパソコンで何やらプログラムを書いていました。

あまり覚えていませんが、単に、画面に○や□を描いていただけだと思いますが、これまでパソコンを触ったことのなかった私は、

「すっ、凄い、小学生がプログラミングしてる!」

「私もパソコンぐらいできなければ、これからの時代に取り残されてしまう・・。」

と、青天の霹靂のような感動、ショックを覚えたのでした。

 

しかし、就職1年目の私が、高価なパソコンを買えるわけがありません。

とりあえず、どんなものがあるか見に、当時、西宮北口にあった「ミドリ電化」(今のEDION)へ自転車を走らせました。

そこで見つけたのは、シャープのポケットコンピュータ。

PC-1245

BASIC入門という本が付属

入門書には、プログラムの仕方だけでなく、金種計算やゴルフゲームといったプログラム例も掲載されていて、1万円のポッキリ価格。

 

これやったら買える!!

早速、帰宅して、BASIC入門を開いて、機械に触ってみた。ドキドキ・・。

ひとつひとつ間違えないように入力したつもりが、syntax error!(構文誤り)の表示が!
「クッソ~、機械にバカにされてたまるか!」と思いましたが、確かに打ち間違いあり。。。

夜更けまでポケコンと格闘し、毎日、寝不足の状態に。

 

そうこうしているうちに、BASICの言語が、だんだんわかってきました。

一度、プログラムすれば、自動で計算してくれる。これは便利や!

ということは、ポケコンを使えば、税金の計算も自動でやってくれるんとちゃうん!?

 

確定申告期は、納税者の方と一対一で相談していた時代。

職員は、給与所得の計算や所得税の計算は、「一覧表」で金額を目で追って算出していました。また、そろばんを使っている職員もおられました。

 

そうや、所得税の確定申告書を、このポケコンを使って自動で計算してくれるシステムを作ったら、メチャ便利になるやん。よし、作ったろ!!

そう決意する私でありました。                            <つづく> 

 

 

**編集後記**

税理士の登録が済み、すべて手作りで挨拶状を作成。
明日9月2日は、税理士会で「証票伝達式」がZOOMで行われますので、それに合わせて、本日、挨拶状275通を発送しました。

旧知である住吉郵便局長から、挨拶状の消印に「風景印」を使ったら丁寧だよとのアドバイスをいただき、大阪東郵便局へ。

通数が多かったので、ご自身で押してくださいと言われ、ほぼ40分間立ちっぱなしで風景印を押し、無事発送することができました♪

 

↓「一行表示」しかできなかったポケコン。懐かしい・・。

おはようございます。

大阪南船場のお節介税理士@のぐっさんです。

 

さて、ブログをリニューアルして、書きたかったこと。それが、「確定申告書等作成コーナー」の開発に携わった私の履歴書であります。

 

皆さん、確定申告書等作成コーナーってご存じでしょうか?

WEBで「作成コーナー」で検索すると、一番最初に国税庁「確定申告書等作成コーナー」が表示されます。それだけ定着したシステムに成長したという感慨深いものがあります。

 

この「作成コーナー」は、平成14年分の確定申告期(平成15年2月)に導入されたもので、来年で20年になります。

導入される前は、納税者ご自身で申告書を作成いただく「自書申告」が主流で、職員はペンを持たずワンポイント指導をするのみ。そうすると計算誤りが多発。また、会場は大混雑で、「自分で書け言われても、分かれへんやないか!」という怒号もあったりして、納税者も職員もピリピリした雰囲気でやってました。

 

私は、これからはネットの時代になる!と確信。

このままでは、来署者は減らないし、毎年税制改正で計算方法が変わるのに、納税者に申告書を書かせて大丈夫なのか?という疑問を持ってました。

なので、確定申告書が自宅のパソコンで作成できるようになれば、いちいち税務署に行く必要がなく、計算誤りもり減少。納税者だけでなく職員も随分楽になるのではないか?と思うようになりました。

 

導入される1年前、私は、大阪国税局で係長をしていましたが、どうやって、そんなシステムを開発したらよいのか?予算がない。自分のアイデアを国税庁に伝えても、すぐに開発されるわけもない。

う・・・・ん、しかし何とかして今の状況を打破したい。。。

よっしゃ、じゃぁ、自分でシステムを作ろう!!

と、一念発起して、ようやくメジャーなソフトになったマイクロソフトのofficeのVBAを使ってシステムを作成することにしました。

当然、VBAを触るのは初めてなので、本屋さんで参考書を自分で購入し、休みの日にせっせとお勉強を始めたわけです。。。

 

 

以上が、「作成コーナー」を作るキッカケとなったエピソードでありますが、今日は、ここまでにしておきます。<つづく>

 

**編集後記**

昨日、日本税理士連合会から、税理士の登録通知が来ました♪

ハガキでの通知でしたが、目隠しシールしてなかったです。

まぁー、すべてオープンされる情報なので、問題なしということでしょう(笑)

 

↓現在の「確定申告書等作成コーナー」入力画面

 

 

おはようございます。

ブログをリニューアルして、税理士としては、初めての記事になります。

 

38年勤めた国税局を退職して、8月26日に税理士登録させていただきました「大阪南船場のお節介税理士@のぐっさん」と申します。

 

国税出身で税理士をされる方は、昔と比べて段々と減ってきました。これは、再任用や定年の延長と関係してます。

 

で、私の場合は、「税務署の掟」、例えば、税金を払って頂いている方=利害関係者とはお付き合い出来ないといった様々な制約から解放されたい!、もっと多くの方と交流を持ちたい!!との想いから、税理士を選択しました。

 

といっても60歳からの開業なので、そんなバリバリ事業を拡張するというわけにもいかず、現職時代から、どんな税理士になるのか、なりたいのか、模索してきました。

 

そこで出会った本が、井ノ上陽一先生の「ひとり税理士の仕事術」です。

本の表紙に書かれてる「雇われない雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士」、まさにこれが、私の目指す税理士だと思った次第。

 

この本に紹介されている働き方や事務所の運営を参考に開業されている税理士さんも沢山おられるようです。

 

これから「開業日誌」として、私の事務所選びや、事務所で準備した機器の紹介など、今後税理士を開業される皆さんの参考になる記事を書いていきたいと思います。

 

本日は、これでブログ終了。あまり長くなると読みづらくなりますし。

 

**編集後記**

今日は、開業の挨拶状の準備。

275通発送しました。切手を貼るのが大変なので、妻から「シールの切手やと楽やで」とのアドバイスいただき、それを買いました。

 

 

 

 【予告】どおり、今回、税理士事務所を開業したのを機に、ブログをリニューしました!

 本日、近畿税理士会から「日本税理士会連合会における審査の結果、令和3年8月26日税理士名簿に登載」との通知がありました。

 これでやっと「税理士」を名乗れるようになり、今日からプロフィールを変更し、ブログを再スタートすることといたしました。

 えーと、なぜ「のぐっさん」なのかと申しますと、名前が「のぐち」で、国税局を満願退職して開業した「おっさん」税理士なので、「のぐち」+「おっさん」を略して「のぐっさん」としました(笑)

 

 さて、このブログで何を書こうかということですが、税金ネタはもちろんのこと、

・ 税理士開業に至るまでの経過、要は「開業日誌」なるもの

 ・・・ これから開業される税理士さんの参考にしていただければ幸いです。

・ 「ひとり税理士」として、日々の業務で感じたこと、エピソードなど

 ・・・ 開業してからの苦労話も紹介できればと思います。

・ 国税庁や国税局で勤務したときの思い出

 ・・・ できれば、国税庁の勤務時代、開発に携わった国税庁HP「確定申告書等作成コーナー」の誕生秘話を、連載形式で紹介したいと思ってます。

 

 お節介税理士として、税にまつわる色んなお話を紹介していきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いであります。

 (といっても、毎日更新は無理かな~。ボチボチやらせて下さい。)

 

 今日は、このぐらいにさせていただき、最後に、画像をアップしておきます。

 これは、近畿税理士会が作成している学生向けの税理士PRのポスターかしら!?

 半沢直樹で有名になった片岡愛之助さん(堺市出身)が、広報キャラのようです。