新しい道徳


最近、面白かった本です。


最近、ニュースで夜スぺという
東京の和田中学校で夜に塾の講師が教える仕組みの話を聞いたことがあると思います。


その企画者であり、和田中学校の藤原校長の本です。


藤原校長は
元リクルートのフェローで、
初めて民間人校長になった人です。


今年3月に和田中の校長職を退任し、
後を民間人出身の若手に引く継ぐことが決まっています。


そんな藤原さんの、現時点における、
教育に関する、様々な考えを知ることができます。




「ケータイ」で繋がっている安心感から、自分自身の人生の仕切り感覚を失ってしまい
分かりやすい「2項対立」を得意とする「テレビ教」の妄信者となり、
それぞれのステイタスを示すはずの「ブランド」を、みんなで一緒に着回している。
この「ケータイ・テレビ・ブランド教」からの脱却を、藤原さんは提言しています。


そして、「学力問題」における「ゆとり教育」への批判を痛烈に批判。
今、必要とされるのは「情報処理力」より「情報編集力」であるとし、
「正解主義」から脱し、「納得解」を求めるチカラを育て、
「情報編集力」を身につけるさせるため、「よのなか科を!」と宣伝。


「超コンビニ化社会」を目指してきた現代は、平和でものに溢れ、人生は長くなった。


そこでは、時間のかかる面倒なことは、どんどん減っていき、
何のために生きるのかが、逆に見えにくくなっている。


それが故に、「生きやす過ぎる」時代「生きにくい」時代でもあると、藤原さん。



「いじめは、学校だけでなく、どの世界にも必ず発生する」とも、
本著の中で、述べています。


けれど、こんな当たり前で、誰もが気づいているはずのことを、
どうして、きちんと発言する人が、とっても少ないのでしょう?



そして、藤原さんは、いじめのレベルを3段階に分けて捉えようとします。
藤原さんが言うように、レベル2が、最も対応が難しい。
その複雑さは、テレビが得意とする「2項対立」などでは、とても表現できません。
と言うより、当事者の立場ですら、その実体を把握しきることは難しいでしょう。
だからこそ、この種の問題解決は、「スッキリ」いくことが皆無なのです。



本著は、読みやすく、ボリュームは控えめであるものの、
子どもたちが読むことを期待して、書かれた著作ではないでしょう。


最後を飾る、第4章「新しい道徳観」は、
「エッセイ」としての本著に、ピッタリのタッチで書かれています。


よかったら読んでください。




ちなみに、
先日、東京で買いました。


サイン本・・・・Σ(゚д゚;)


即買いでしたにひひ


新しい道徳 (ちくまプリマー新書 72)/藤原 和博
¥798
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では、また(*^ー^)ノ