秋に咲く花はいろいろありますが、9月の中旬に、田んぼの畦道や土手などに群生して真っ赤に咲く花があります。

その花は、ちょうど秋のお彼岸の頃に咲くので、「彼岸花」と名づけられています。

スーっと茎を地中から伸ばし、クルクルと弾けるような姿で、燃えるように赤い鮮やかな花を咲かせます。

彼岸花は、花は咲きますが、種は無く、球根で増える植物です。

花は、1週間程度で茎と共に枯れ、その後、葉が出てきます。

冬から春にかけては、この葉が光合成をして、球根に栄養を貯めていきます。

周囲の植物が葉を茂らせる夏になる頃に、葉を枯らして、地中の球根はジッと休眠に入ります。

そして、秋雨の恵みを受けて、9月の中頃に目覚めの時季を迎え、スクッと茎を伸ばしてまた真っ赤な花を咲かせます。

普通の植物とは違うタイプで面白いですね。

ところで、美しい花にも関わらず、お彼岸の時季に咲くため、日本では墓地やお寺周辺に植えられることも多いようです。

また、球根に毒性を含むため、不吉なイメージで見られ、「死人花」「葬式花」「幽霊花」「痺れ花」「毒花」など呼ばれています。

姿形からは「天蓋花」「狐の松明」という呼び名もあります。

他にも、地方によって多くの呼び名があるそうです。

マイナスイメージの多い彼岸花ですが、不吉なイメージとは異なる、救いとも言うべき仏教の経典に由来する呼び名があります。

それが「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」です。

これは“天上に咲く赤い花”という意味だそうです。

沢山の呼び名があるということは、それだけ人と身近な所にある花だったという事がわかりますね。


では、また(*^-^)ノ