それが指す具体例に、何を連想しますか?
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整形外科入院の折、リハビリ病棟の喫煙室にしばしば赴いたものでした。何故ならそこではケータイが使えるから。そこで、ひとりの青年と出会いました。
彼は、気持ちを言語化できない…しかし生活習慣起因の疾患は伺えなかった(アルコール依存や覚醒剤精神疾患など)。理由なんか言わずもがな、明らかな中枢異常としか言えない。
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自律神経失調を越し、中枢に至るなら統合失調だか便宜上命名されていたのでしょうか。
そんな彼と、1日に2~3時間は語り…彼の《言語化たるデジタル化出来ぬ気持ち》を読めるようになって行きました。
同時に僕は判った。彼はそうした先天性異常を抱えながら、師弟関係の厳しい大工見習いという中で相当な卑下を受けていたことを。
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そんな頃。関東を頻繁に襲った地震は、彼をパニックにさせた。そう、彼はOTなどを介したリハビリを受けながらの《精神科病棟患者》。整形外科・脳神経内科・精神科…様々がOT(作業療法)などでリンクしてるからね。ついでにリハビリ科棟・精神科棟は「医療器材なき、ただの建造物」なんでケータイがOKなわけ。
彼のパニック状態は、知らぬ人から見れば暴力を伴う言動を起こす生身の危険物でしかなかったであろう。
無論、止めに入った。彼をなだめる方法も知っていたから。
しかし看護師は《保護室》と呼ばれる精神科病棟の独房に彼を隔離したらしい。
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今でも彼に毎日手紙を書いているます。
《僕らは友達だよっ!~担当看護師様机下:僕の友達を何卒よろしくお願い致します》と。
それだけの話ですが…真っ当な理屈を下地にした理性論・口語・表情…僕らが普通に成せる《デジタル化》が出来ない方も居られるんです。そうした方は、彼が初めて。
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決して《いわゆる普通の友達》には成れないと判りながら、僕は精一杯に彼と『友達』として笑い合いました。
彼の特性上、再会がないのはわかる。
でも『友達』なんです…。再会叶わなかろうと、友達。
このもどかしさ、なんなんだろう…