
先日買ったカップ&ソーサーについて久々の更新。
本品はニンフェンブルク窯で20世紀初頭に作られたものである。
この窯はマイセン、ウィーン、ヘクストに次ぎ1753年にヨーロッパで4番目に白磁焼成に成功した窯である。マキシミリアン王により一時、王立窯となるもその後ボイムル家所有の民営窯となり今日まで同家が経営している。
図柄の様式は1760~1790年頃の「第一ロココ第二期」である。花系のデザインがそれまで流行ったブーケに代わり、小花散らし、花籠などに変化していった時代である。
本品のモチーフも「花籠と花」であり、一見すると花籠から溢れた花を描いているように見えるがそうではなく、花籠をモチーフにする場合は花を外側に描く決まりが存在したからである。通常、花絵で影を描くことはないが本品では描かれている点が興味深い。
オリジナルは同窯作品の最大のコレクターであるボイムル氏により書かれた「Nymphenburger Porzellan」の418番に掲載されており1760~1765年に作られたとのこと。
可憐にして繊細、どことなくメランコリックでアンニュイなロココ時代を再現した傑作であろう。(自画自賛w)
※和田泰志先生のご著書を参考にさせて頂きました。






