久しぶりに綾辻行人氏の『十角館の殺人』を読み直した。
初読は20年以上前。たぶん、高校生の頃だった。
中学時代、ひとりだれにも読ませずに推理小説もどきを
書いていたあの頃を読みながら回想しつつ、一気に読んだ。
この一気に読む、読みだすとどうにも止まらない感覚を
得られる、推理小説特有の読み心地がたまらない。
当時、新本格推理小説なんて言葉が躍っていた。
社会派ミステリー、トラベルミステリーが全盛の時代に
あらわれた綾辻行人氏は推理小説界の新星だった。
絶海の孤島、雪に閉ざれた山荘。
密室トリックもいいが、設定自体が密室というのは
古きよきミステリーの王道。
あの頃、こんな設定は古典だった。つまり、
そういった舞台を描く生きた作家はいなかった。
だからこそ、綾辻行人氏の新本格推理小説に
私は夢中になった。現代にこんなコテコテの推理小説を
書く作家がいるとは。現在進行形で読める館シリーズを
新刊が出るたびにすべて読んだ。
で、『十角館の殺人』を読んだ私、ほぼ無意識に書店で
『水車館の殺人』の新装改訂版を購入。これは
もう止まらない。京極夏彦の百鬼夜行シリーズは
いつ出るか皆目見当がつかないが、
館シリーズもまだ新刊が出る可能性がありそうだ。
いつ出るのかわからない新刊を待つ感覚も
彼ら新本格を書く生きた作家がいるおかげで体験できる。
館シリーズを読み終えるころ、秋は深まっているだろうか。
新潟2歳S
この夏新潟の勝ちっぷり目立ったのは
ショックアクション。高レベルの2場開催中での
パフォーマンスだけに価値は高い。