キタサンブラックのラストシーズン、秋の古馬中距離戦線の主題はこれである。

 

懐かしきストロングスタイル。

かつて新日本プロレスが標榜したストロングスタイルとは何なのか。アントニオ猪木や藤波辰彌、長州力が表現したプロレス、試合を支配する力こそがストロングスタイルの原点だと考えている。相手の良さを引き出してあげる愛あるジャイアント馬場のプロレスとは違う。知らぬ間に空間を支配するような魔力に近い。時に殺気という言葉で表現される。

それが懐かしきストロングスタイルだ。

 

昨今の競馬の主流は現代プロレスと共通する部分がある。

それは支配されながら最後にその支配を逆転する強さだ。ディープインパクト産駒は前半から流れを支配しない。他馬の支配の中でリズムを守り、後半に秘めた力を爆発させてその支配から脱出する。現代のプロレスもまた同じ。チャンピオンは試合の流れを相手に渡し、相手の技を受け抜いて最後に勝つ。

 

キタサンブラックの競馬は懐かしきストロングスタイル。常にレースを支配し、来れるものなら来てみやがれという競馬をする。

春の天皇賞や昨年のジャパンカップ、ベストパフォーマンスにはレースを支配する魔力めいたものを感じる。ディープインパクトの子たちが逆転できない深い深い支配があった。

 

ところが、宝塚記念で魔力が消えた。天皇賞春の反動が出たのではと言われるが、それだけだろうか。中7週で支配が消え去るような軟な馬ではないはずだ。そして、この秋初めの引退発表。ファイナルカウントダウンに魔力を感じられなかったアントニオ猪木のように終着地を定められたキタサンブラックにレースを支配する魔力が残っているのか。

 

今年の天皇賞秋はまずはそこを見極めたい。

 

ヤマカツエースは昨暮れから1分58~9秒台で2000M重賞を2勝し、有馬記念0秒3差4着、大阪杯0秒2差3着。ジワジワと力を蓄えてきた。人気は変わらないが、もうGⅠでは無視できまい。キングカメハメハの叩き2戦目は産駒攻略のキーワード。土曜10Rは叩き2戦目のキングカメハメハが綺麗に1~3着を独占している。

 


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