シーズン末期に日本にやってくる台風21号と秋雨前線の悪さによって菊花賞は史上最悪の極悪馬場になる公算が高い。
先週に行われた秋華賞も道悪だったが、終わってみると穴馬は出現せず、オークス上位着順の馬が1~3着を占めた。
菊花賞も終わってみれば春の上位馬で決まる可能性はある。やはりクラシックロードを一直線に歩んできた馬たちが身につけた底力は侮れない。ただし、秋華賞が2000Mという慣れた条件だったのに対し、菊花賞は未知なる3000Mという距離設定が大きく異なる。ましてダービーの1~3着馬の出走がない。距離と馬場と力関係は菊花賞の方が断然読みにくい。
乱菊は夏の上がり馬による下剋上と昔から決まっている。トライアル敗戦の夏の上がり馬が強いことは週中に指摘したが、キセキは主役級に推されており、サトノクロニクル、スティッフェリオのセントライト記念惜敗組は乗り替わり。クラシックを乗り替わりで勝つことは非常に難しい。これも歴史が語っている。
ならば、マイネルヴンシュで勝負したい。9月中山の九十九里特別1着は8頭立てではあるが、2500Mを2分34秒1で上がり35秒3で乗り切った。時計の計算上、3分5秒~6秒で3000Mを走り切る根拠になる。札幌2戦と合わせてステイヤーの資質を感じる。
極悪馬場で本領を発揮する父ステイゴールドは菊花賞に強い非根幹距離種牡馬だ。
母父はコマンダーインチーフ、少し古いかもしれないが、雨が降ったらコマンダーインチーフはかつて競馬の法律とも言われた鉄則だ。ダンシングブレーヴから受け継いだリファールの血が道悪で力を発揮した。不良の菊花賞にはこれぐらい重い血が似合っている。
兄コスモオオゾラは父ロージズインメイで距離の融通はなかったが、やや重の弥生賞を人気薄で勝って驚かせている。
サドラーズウェルズの血をガリレオを介して継いでいるベストアプローチを相手に挙げておく。
菊花賞は古くから血が騒ぐクラシックである。