サマー2000シリーズはミドルディスタンス夏の王者を決めるレースだが、最終戦の新潟記念はシリーズを戦ってきた馬たちにとって難攻不落の舞台になっている。
ここまで4戦は福島、函館、小倉、札幌の2000Mで行われている。どこも小回りコーナー4回の2000M戦でコーナーから加速する力やスピードの持続性に適正があるかどうかというレースだ。
ところが最終戦の新潟2000Mは長い長い信濃川のような向正面とゴール地点から見ると気が遠くなるような4コーナーが特徴のコーナー2つの究極決め手勝負のレースだ。
2000M戦でも真反対なコースを最後に走らなければいけない。夏の中距離王は簡単には決まらない。
事実、別路線から新潟記念にジャンプしてきたアストラエンブレムが最有力候補になっている。アストラエンブレムは切れ味タイプの馬でコース相性は過去の戦歴からいい。だが、どうも根幹距離に弱い。ベストは非根幹距離の1800Mだろう。阪神での上がり32秒8の鋭利なナイフのような切り裂く競馬や春の東京の安定感は全て1800Mでの記録。オープン昇級後は切れ味歓迎の京都マイルで負けている。こういう非根幹距離巧者は存在する。
最有力アストラエンブレム以上に切れる馬が見つからない。サマー2000シリーズはここまで決め手を問われないコースで行われてきたのだから有力馬に切れに?マークがつく馬ばかりなのは仕方ないだろう。小倉記念覇者タツゴウゲキ、函館記念覇者ルミナスウォリアーに上がり33秒台前半を望むのは辛い。
切れに劣り、距離に壁がある馬たちによる争いならば、後続を完封できる前で踏ん張る馬を探す。それが常套手段。
新潟で踏ん張って重賞2着やハイペース七夕賞で根気強さを発揮したマイネルフロストに白羽の矢を立てる。B着で蘇った古豪は若かりし時にダービー3着を記録、4歳緒戦の中山金杯2着、今年は
春の新潟大賞典で前から粘って2着、鳴尾記念はステイインシアトルを取り逃して3着、そしてサマー2000開幕戦七夕賞で2着と2000M重賞でコースを問わず崩れない。距離に不安がないので前から強気で攻められるからアストラエンブレムを完封する場面まで考えられる。
準オープンだが同舞台で1分58秒1、上がり33秒5を記録したロッカフラベイビーが穴候補。