今宵は68年ぶりのウルトラスーパームーンだとか。筆者の住む浦安の空からは見えそうもない。ところで、スーパームーンと耳にする度に父ブライアンズタイムで藤沢和厩舎だなとつい浮かんでしまうのは競馬狂の証か。

 

昨日のエリザベス女王杯。終わってみて思ったのは、そうかルメールか、だった。単勝60倍強のシングウイズジョイを2着に持ってきて大穴を開けたルメール騎手。正直、ルメール騎手がこの馬に乗っていた事を失念していた。

 

あの4コーナーで逃げ馬の後ろイン2番手で忍んでから直線で外から馬が並んでくるところをさっと逃げ馬の外に持ち出して進路を確保して抜け出してくる、ルメールの狡猾さが発揮された騎乗だった。

 

世界で最も押しくら饅頭状態の競馬をしているフランス出身のルメール騎手はデムーロ騎手のような派手さはないが、お国柄に似合わない真面目な騎手だと思っている。勤勉で真面目な優等生というと福永騎手だが、ルメール騎手にはそこに狡猾さが加わっている。

 

フランス競馬で培ったスペースを探して探して抜け出す技術は今やJRAナンバー1だ。ルメール騎手が馬群で前が開かずに手綱を引く姿は滅多に見ない。だから1日8勝騎乗機会10連続連対なんて偉業を達成できる。力がある馬でも競馬の流れで力が出せない事がある。ルメール騎手はこれが少ない。ほぼ力を出し切る競馬をする。

 

後方に位置するシーンも増えたが、どんなレースでも4コーナーから直線入り口で必ず進路を確保できる位置にいる。内か外か、馬の後ろにいても瞬時にスペースを探してそこに入る。この判断力の速さが詰まらない競馬が出来る秘訣だろう。もちろん、そこから伸びない場合もあるが、力は必ず出し切る。

 

ルメール騎手の4角から直線にかけての動きは実に面白い。