砂塵を巻きあげ疾走する馬群、雲ひとつない青空、

冬のダートは絵になる。

 

ところがフェブラリーS当日は南高北低、春の天気図。

寒気が途切れ、南の海から湿った風が吹きつける。

南に開けた東京競馬場では向正面からスタンド方向へ

風が吹く。無観客だから問題ないが、春一番めいた

風が吹く日に東京競馬場にいると、巻きあがった砂が

容赦なく吹きつける。目を開けるのもやっとという経験

はいまとなっては懐かしくさえある。

 

フェブラリーSは枠順発表と同時に内枠に

気難しいエアアルマスとインティが同居して、

ざわついたが、私は横山典弘のワンダーリーデルが

4枠に入ってざわついた。

 

過去5年横山典弘×東京ダ1600×4枠

【5-2-1-10】勝率27.8%、複勝率44.4%、単複回収値232、97

なぜこうなるのかよくわからないが、その脚質をみると、

逃げ【1-0-0-0】、先行【1-0-0-0】、中団【3-2-0-0】。

この枠から位置取りを取る競馬で威力を発揮する。

ただし、後方は【0-0-1-10】でさっぱり。

 

あやうくワンダーリーデルに本命を打つところだった。

内枠の馬がやり合えばハマらないことはないだろうが、

それではこの4枠のデータは意味をなさない。

 

不思議なのは東海Sを勝ったオーベルニュの5番人気。

乗り替わりが嫌われたのだろうか。

過去9年東海Sで0.3以上つけて勝った馬は

フェブラリーS1、8、1、3、1着。

グレープブランデー、コパノリッキー、インティが勝ち、

アスカノロマンが3着。

8着に負けたのは1800mの

GⅠ勝ちがある二ホンピロアワーズ。

 

オーヴェルニュは東海S0.3差1着。

時計は1分49秒2。ダートのスピードタイプが多い

スマートファルコン産駒。3連勝と本格化気配。

過去の東京実績は関係ない。ハイペースも外から

様子を見る余裕さえあるだろう。

5番人気は不当ではないか。

 

◎⑭オーヴェルニュ

〇⑥アルクトス

▲⑨サンライズノヴァ

△③カフェファラオ

△⑯レッドルゼル

△⑩エアスピネル

★⑦ワンダーリーデル

 

3連単⑭→⑥⑦⑨→⑥⑦⑨③⑯⑩

 

 

 

 

 

 

 

毎月、いろいろな本の卵を目にする。

仮タイトルに予価、定まっていない内容紹介。

 

その卵をひと通りちゃんと読むことから

はじめる。

 

だって、この卵たちが巣立ち、活躍することで

収入を得るわけだから。卵のうちから目をつけておかないと。

 

やがてこれらが孵化して、(たまに日延べもあるが)

各担当編集者たちがせっせと温めて、立派な

本になるわけだ。

 

正式タイトルが入ったカバーがつき、値段が入り、大量に

コピーされて旅立っていく。

 

だいたい最後になる正式なタイトルというヤツが悩ましい。

たいていは編集者がつけるわけで、編集者の最大の試練である。

 

以前勤めていた会社ではタイトル候補を4、50個ばかり

容量の少ない脳みそからひねり出していた。

で、だいたい全滅する。全滅してはまた考える。

 

だから卵につけられた仮タイトルがどう変わるのか、

これは観察していてたのしい。

 

あら、なるほどねぇ、えっ、こんなのになったの?

 

自分はタイトルをつけないので、気楽なもの。

 

タイトルってどう考えますか。

近年はタイトルとネームの境目が少なかったり、

タイトルが本の魅力をズバリ説明しているものも。

で、だいたい長い。

 

じつは長いと色々困る人もいる。

広告なんてタイトルだけで紙幅いっぱいとか。

 

あと気になるのは漢字が多い。

ご存じのように昨今の本はとても漢字が少ない。

漢字をひらがなにすることを業界では開くというが、

かなり開く漢字が多い。

 

つまり中は漢字が減っているので、

タイトルが漢字だらけというのに矛盾を感じる。

 

そもそもこの漢字というヤツはイメージが強く、

硬質だったり、重かったりする。難読そうにも見え、

ひらがなが多い時代にとっつきにくさを醸す。あ、かもす。

 

もちろん、硬派な本ならそれでいい。

とっつきにくいけど、おいしい料理を出す店だってある。

 

こうしたことを踏まえて、あえてつけるタイトルなら納得。

問題は……。

 

なんてあーだこーだひとり考えながら、

卵が立派に成長して旅立つ姿を見送る。

いまは親鳥じゃないけど、親戚のおじさんの気分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煮え切らなかったり、意味がよくわからないコメントも

伝わらないが、正直にストレートに自分の考えを話しても

はねっかえりが来る。

 

もはやどうしていいのかわからない時代。

受け手側が強すぎるのも考えものだが、これまでは

そういった反応は無視され続けた。その鬱積が反動になった。

これはしかたない。

トイレの落書きが発信する人々に届くようになった。

発信する側がそれをどう受けるのか。発信者側の受け方が

問われる。

 

京都記念といえばドバイの壮行レースだったり、

メンバーがそろう。ところが今年はそこが不透明、加えて

数を使わない時代。重賞タイトルホルダーのうち

2020年に勝利を記録した馬はモズベッロのみ。

伝統のGⅡは低調な組み合わせとなった。

 

さらに舞台は阪神芝2200m。

過去10年、古馬2勝クラス以上の40レースのデータから。

馬体重480~498キロ【15-8-13-113】ないし

500~518キロ【9-9-2-51】

キングカメハメハ産駒【9-5-4-27】ちなみに

ディープインパクト産駒は【3-6-6-48】

前走2200m出走【7-5-6-38】そのうち

脚質が先行だった馬は【5-4-2-11】

 

ダンスディライトはこのメンバーであれば

京都記念で好走する可能性は十分ある。

 

阪神2200mといえばステイゴールド産駒【5-0-2-18】

相手なりに走る2200m巧者ステイフーリッシュとの

社台RHの1点勝負。