今回は前回の続きじゃぞぃ。
(前回の話はこちら)
わしは記憶を取り戻すため、
なるべく人が多く集まる場所へと足を運んだ。
わしを知ってる人間に出会えれば、
何か糸口が見つかるかもしれん。
そんな期待を胸に街をさまよっておると、
ひときわ賑わっておるフリーマーケットに辿り着く。
ひと通りお店を覗き、歩き疲れたのと
お腹が空いたのも相まってわしはベンチで
休むことにしたんじゃ。
するとそこに、たこ焼きをわしに見せつかせるか如く
美味しそうに食べる30代前半くらいの若者が現れた・・・
のじゃが、それがわしの記憶の1PIECEに繋がる
大事な出会いになろうとは思いもしなかった・・・。
わしに気づいた若者は、口の中のたこ焼きを飛ばし気味に
わしの名を叫ぶ。
「・・・ジャムおじさん!!」
「・・・ジャムおじさんだよね!!」
この時わしは、若者がこちらを向いたもんじゃから
つい、たこ焼きを少し分けてくれるんじゃないかと期待したんじゃが
まさかの言葉に驚きを隠せないでいた。

わしの名を知っておるということはわしと関係性のある人間・・・?
じゃ・・・じゃが、しかし・・・
仮にじゃ、わしとこやつが知り合いとする。
・・・じゃが
それが良好な関係じゃなかったらどうなるんじゃ・・・
こやつが昔、わしに乱暴をしていた人間かもわからんし
そもそもわしの記憶喪失の原因がこやつじゃないとも言い切れん・・
いや。待てよ?
こやつは昔、わしに壺やハンコを買わせ、
多額の借金を背負わせた人物・・・のパターンもあるぞい!
「勇者だよ!」

むむむっ!!あ、怪しい!!
すこぶる怪しすぎるぞい・・!!
自分のことを勇者なんぞと呼びおって
まさしく怪しいっ・・・!!
「あれから3年くらい経ってるもんね笑」

「うん、P分証だよ!」
「この国の人間なら全ての人がもらえる自分を証明するカードさ」
「僕のこと色々書いてあるんだけど・・・」

「ほ、本当けっ?!」
「えっ?う、うん。本当だよ!」
「ほら、よく見て!僕のこと色々書いてあ・・・」
「違うっ!!」
「えっ?」
「この国の人間なら全ての人がもらえるというのは本当かえ?!」
「えっ?(あ、そっち?)」
「あっ、うん。本当だよ・・」
「わしは・・・持っとらん・・・」

そうか・・・。
わしはこの国の人間じゃなかったのかえ・・・。
P分証なぞ、見たことも触ったことのないからのう・・・。
わしの謎がまた1つ増えたようじゃな・・・
わしの生まれはどこなんじゃ・・・。
外国ということはわしは外人じゃ・・・・・・・
うむ?待てよ・・。
最近では「外人」や「ハーフ」というだけで
モテる傾向があるようじゃから、もしかしたら
わし、モテ期に突入するやもしれんぞい・・・?!
おお・・・お・・お・・・まじかえ・・・!!

「そうなんじゃろうか・・って笑」
「ついにジャムじいもボケたか笑」

「ち・・違う・・・」
「お、覚えてない・・・だけじゃ・・・」
「P分証はおろか、わしが何故ここにおるのか」
「どこで生まれ、なぜ生きておるのか・・」
「全て・・・すべてがわからんのじゃ・・・」









































