今日で夏休みも終わり
明日から通常勤務です





毎年この日は
好きなだけダラダラと過ごした日々を
後悔と愛しさの思いで反芻し
明日からちゃんと真人間になれるだろうかと
不安な気持ちで過ごします
そして今日はそんな不安を
無理矢理かき消すように
意地になって出かけ
映画「福田村事件」を
観てきました
昨年公開された映画なのですが
見逃していて
どこかで上映していないかなと検索したら
Morc阿佐ヶ谷
という映画館で9月5日まで
上映していることがわかり
夏休み最終日に予定ねじ込んで行ってきました
初めて行った映画館でしたが
とてもオシャレな素敵なミニシアターでした
外観
青い屋根の下の階段を下りていきます
ここもおしゃれ
階段を下りてドアを開けると
素敵な空間が広がっていました
開場までを過ごす待合スペースも
フライヤーを並べてある長椅子も
片隅に設えられたディスプレイも
壁に描かれた絵も
とっても心が和むものばかり
しかし!
鑑賞した福田村事件は
そんな癒しの空間とは裏腹に
実に傲慢で凄惨な
実話に基づいた日本映画でした
福田村事件とは…
震災が起こるまでの人物描写や
相関関係が丁寧に描かれ
当時の世相やこの地方の風習や
村民たちの鬱屈した思いが嫌でも伝わる
自警団の面々が
行商団一行をなんの証拠もなく
朝鮮人だと決めつけ
村人たちも加勢して騒ぎ立て
一行を責め立て追い詰めていく過程は
むしろその後に続く殺害シーンよりも
数倍恐ろしく背筋が凍る思いでした
集団心理、同調圧力…
もうそれに抗うことは絶対に無理だと
思われるなか
「この人たちは日本人です!」と
必死で訴える
澤田夫妻(井浦新、田中麗奈)が
切なかったです
都内では阿佐ヶ谷のほか
新宿のkino cinemaでも
上映しているようです
おそらく長い期間ではないと思うので
ご興味ある方
早めに映画館へぜひ