今日は気持ち曇り空で
昨日みたく暑くてもうムリーーー!
ってほどじゃなかったけど
まぁだからって過ごしやすいわけでもなく
暑いにゃ違いない一日でしたね知らんぷり

そんな中、今日も映画を見てきました👀
これです!下差し




映画館はこれまた私の大好きな

ポレポレ東中野


主にドキュメンタリー映画を

上映してくれるミニシアターです




この「方舟にのって」

中高年以上の方にはご記憶の方も

多いのではないかと思いますが


今から44年前

東京•国分寺市から10人の若い女性が

突然姿を消し、千石イエスこと

千石剛賢が主宰する「イエスの方舟」に入信し

共同生活を営んでいたことがわかり

世間を騒然とさせるという事件がありました


これはその当時の貴重なフィルムと

現在の丁寧な取材によって

構成されたドキュメンタリー映画です



導入部、画面はどこかの街を

ドローンで空撮する場面から始まります


ドローンはゆらゆらと空中を飛び

次第にゆっくりと高度を下げると

屋根に高々と十字架を掲げた一軒家を捉えます


カメラはドローンからハンディーに切り替わり

その一軒家を正面から映し出します


白いアーチにつるバラがからまる

ちょっとメルヘンチックな家…

塀に「イエスの方舟」の看板がなければ

そこがかつて狂信的団体として

マスコミから大バッシングを受けた

千石イエスが住んでいた家とは

誰も気づかないでしょう


場所は福岡県博多

なんとあの騒動から44年経った今も

当時の女性たちは共同生活を

続けていたのです不安


画面は1980年当時の女性たちへの

インタビュー映像と現在の姿を交互に映し出し

44年の歳月で容貌は変化しても

千石イエスへの信頼と忠誠心は

みじんも変化がないことを

印象付けます


千石イエスこと千石剛賢は2001年死去し

現在は妻のまさ子がイエスの方舟を引継ぎ

教会を運営しています


女性たちはバッシングを逃れ

博多に来た1980年末当時から

「シオンの娘」というクラブを経営し

自ら店に出て接客をし、

自活してきたそうです



カメラは現在の彼女たちの日常生活を

淡々と記録してゆきます


食事はみんなで協力して作り

全員揃って食べます


その日の献立はカレーカレー

取材スタッフたちの食事を気にして

自分たちが食べ終わったあと

スタッフみんなにカレーを振る舞う様子は

普通に気のいい優しいおばちゃんです


そこに流れる空気は

とても穏やかでなごやかで

みな満ち足りた表情です



あの狂騒は何だったのか

何が真実なのか

幸福ってなんだろう…




ドキュメンタリーなのでオチも結末も

ありません


ただただ

深く考えさせられ答えも出ないままです