どんどんお元気になって行くAさん



嬉しい反面
外泊を繰り返して問題がない様なら
ご退院が近づいてきます


外泊の度に
「何事も無き様に」
と祈る気持ちで送り出し
その都度笑顔で戻って来てくださるAさん
その時も
嬉しそうに外泊に行かれたそうです




その日は
いつもの時間になっても戻らない




ちょっと遅れちゃったのかな??
不安になる私たち
Aさんは携帯を持っていないので
待つしかない














Aさんは戻って来ました















ご自宅で倒れられ
救急車で













そして天に召されました







お部屋は綺麗に整えられ
無駄な物がなかったそうです



ちゃんと最期までの
必要な蓄えを置いて
誰にも迷惑をかけず



困ったちゃんだったAさんは
素晴らしい紳士となって
ケジメをつけた様です



そして何より
私が忘れかけていた


必死に看護する事
命を大切にする事
他人に優しくする事



色んな気持ちを
思い出させて下さった
とてもとても大切な方です



Aさん
あの時看護させて下さって
ありがとうございました




貴方の笑顔は忘れませんよ




いつまでも
私の記憶の中で生き続けています