Aさんについて書き始めたら

既に約10年以上前の思い出が
一気に蘇ります



ある日3連休後に出勤すると
その日の私の受け持ち患者さんの中に
1名だけBチームの患者様が入っていました
それが
「Aさん」との出会いです



朝は必ず
その日の受け持ち患者様にご挨拶に伺います



朝のご挨拶に行くと
Aさんは数本の管を身体に付けて
横になったまま
声をかけても何の反応もなく黙ったまま



管が付いているとは言え
充分に起きられるし歩いたって良い状態です
それでも全く動こうとせず
視線すら合わせてくれません



ご挨拶に伺っただけですが
Aさんからは違和感しか感じられません
既にこの瞬間から


「自暴自棄」


を感じていました


ここから私とAさんの
長いなが〜い


「戦いと闘い」



が始まったのです