こんにちは、はじめまして。jamと申す者です。

 先日9月22日にやっと「あさひなぐ」が公開されました!朝イチで観てきましたよ…!
 109で観たのですが、エグゼクティブシートの座り心地はやはり他とは違いますね。友人が持っていたポイントカードによって私も通常料金でこのシートに座れたのですが、とても良かった。私もカードを作ろうかな。
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 約1ヶ月前、この映画についての記事を書きました。内容についてではなく、邦画全体に対する自分の考えを烏滸がましくも話させて頂きました。
 (当たり前のことをドヤ顔で語っていた気もしますが……)
 その記事についてはこちらをご覧ください。
 この記事で言っている通り、本作品は乃木坂46の宣伝と捉えられてもおかしくない、いわゆるアイドル映画」です。これを読まれている方は、「果たして乃木坂ファン以外の人も楽しめる作品になっているのか」というところを気にされているかと思います。私も観る前はかなり不安だったのでよく分かります。
 結論から言います。楽しめました!
 ただ、出来るだけフラットな目線で見ようと努力はしていたのですが、乃木坂ファンフィルターを完全に取り払うことはできませんでした(ファンフィルターってエアコンのアレみたいだな)。
 そもそもファンでなかったら観に行ってない可能性すらあります。そう考えると監督の思う壺なのかもしれませんね。
 しかし!本作品はファン以外が観ても楽しめるはずです。その証拠に乃木坂ファンではない友人も「普通に面白かった」とコメントしていました。
 この「普通に面白い」っていうのも結構大切だと思うんです。まあコメントに困る出来だった時にも使える言葉なんですがね。
 しかし私個人からキッパリと言ってしまうと、観に行くか迷っていらっしゃる方は観に行った方がいいです!お勧めです。非常に口当たりのよい「ああ、邦画だなあ」と思える映画です。ただ、もしかするとツウな映画マニアの方には物足りないかもしれませんが。

 では、本編に触れていきます。ネタバレはありませんので未視聴の方でもこの先も安心してお読み下さい。

西野七瀬さん演じる東島旭(とうじまあさひ)は二ツ坂高校の新1年生。元美術部で運動経験はないものの、部活紹介で「なぎなた部」と出会い、ひょんなことから半強制的に入部させられることに。同学年の松村沙友理さん演じる紺野さくら(こんのさくら)桜井玲香さん演じる八十村将子(やそむらしょうこ)の3人で二ツ坂高校なぎなた部で成長していくというストーリーになっています。
 
 前記事でも言っていたように、1番の不安はキャストの演技力でした。序盤は「これ大丈夫かな…」とヒヤヒヤする場面もあったのですが、なぎなた部に入部してからは皆さん素晴らしい演技で、棒読みが気になって映画に集中できないなんてことはありませんでした。
 特に驚いたのが新部長の野上えり役、伊藤万理華さんの演技力でした。役柄に人柄がバッチリはまったというのもあるかもしれませんが、しっかり者の部長役を見事にこなしていて、感動してしまいました。アイドルとしての彼女は正直に言って特に印象がなかったのですが、こうして異なるジャンルで輝いている瞬間を観ると、心から映画を観てよかったと思えました。もちろん主演の西野七瀬さんや、二ツ坂高校のエース、宮路真春役の白石麻衣さん、ライバル高校の天才、一堂寧々役の生田絵梨花さんなど、皆さん高い表現力で映画の世界観をひたむきに作り出していました。
  
 しかしスポ根具合のほどはいささか物足りなく、旭の成長具合をもっと見たかったと思っているうちに終わってしまったので、そこは2時間にまとめることの難しさがモロに影響してしまったと言えるでしょう。原作に非常に興味が湧いたので、ぜひ読んでみたいと思っています。
 なぎなたのシーンも経験者の方から見たらどうかわかりませんが、素人目に見ると「なぎなたってこんなんなんだなあ」と納得させるような迫力がありましたし、メンやスネを打った時にしなる刀身はなかなか見ごたえがありました。

 テンポは非常に良かったですね。その結果、展開が速すぎて試合のシーンばっかりになってしまった感じはあります。しかし、グダグダしてしまうよりはこっちの方向性で間違ってなかったと思います。
 
 これだけ褒めるのは私自身が好きなタイプの邦画だからというのがあります。とにかく高校生が青春するシンプルな映画が好きなんですよね。高校1年生役の西野七瀬さんが23歳というのもあって、そのあたりの違和感も不安要素の1つだったのですが、見事にあどけなさの残る1年生を演じていらっしゃいました。…ただ、敢えて名前は出しませんが、とても高校生には見えない方も何人かいらっしゃいました。でもそれも映画あるあるですよね。幅広い年齢層を演じきれるかというのも立派な女優の腕の見せどころとも言えます(なら演じきれてねえじゃねえかというツッコミは置いといて)。

 そう言った部分ではやはり主要キャストの乃木坂率の高さが響いてしまっていたかな…もう少しキャストは選りすぐっても良かったのかもしれません。もちろん乃木坂ならではの演技や表現はあったんでしょうが、シナリオと演出が良かっただけに他の若手実力派女優で作った「あさひなぐ」を見てみたいという気持ちには少しなってしまいました。これはこれで本当に良かったんですけどね。

 余談になってしまうんですが、本作品の監督の英勉(はなぶさ つとむ)さんは過去に「ハンサム★スーツ」という作品を手がけていらっしゃいます。この作品、めちゃくちゃ評判が悪いんですよね。「オチが読める」「単純すぎる」と作品自体のレベルが低いという指摘が多いです。私はこの作品のシンプルさや馬鹿馬鹿しさが凄く好きなんです。この監督の作品とは相性がいいのかもしれません。

 「あさひなぐ」の話に戻しますが、音楽がとにかく素晴らしかった!シーンごとにピッタリの音楽が用意されていて、それが要所要所でバチっとはまり追い風として機能していました。音楽は本作品を語る上で外せない要素だと思います。
  また、洋画には出来ない邦画ならではの味わいの1つに「ニュアンスで笑わせたり泣かせたりする」ことが挙げられると思うんです。例えば、洋画で陽気な黒人が陽気なテンションでジョークを言ったりしますよね。モノによるんですがいまいちピンとこなくて笑えなかったりすることがありませんか?当たり前ですがアメリカと日本では文化も言語も違いますから笑いのツボも全然違うんですよね。絶妙なニュアンスだけで言葉のユーモアや演者の雰囲気を感じ取ることができるのはその国に育った人の特権だと考えます。
 このニュアンスをうまく使っている邦画は、ハリウッド映画のように莫大な費用がかかっていなくても、超高度なCGがなくても、局所的にであれそれらを凌駕できる可能性を秘めていると思うんです。(逆に言えば邦画のアクションシーンやCGはまだまだハリウッドのレベルには追いついていないということになってしまうのかもしれませんが。)

 「あさひなぐ」ではこの「雰囲気で笑わせる」という手法をうまく使っていたように感じました。そこまでギャグたっぷりの作品ではないのですが、顧問の小林先生役の中村倫也さんのキャラがとても良かった。登場シーンから微妙に空気感がズレていて、視聴者に一発で「ああ、この人はこんなキャラなんだな」と分からせる演技が素晴らしかったです。漫画的なボケ、ツッコミがなくてもクスッときてしまう笑いはまさしく会話のニュアンスで掴んでいたものだと思われます。(追記:後日知ったのですが、中村さんは本作においてかなりのアドリブを入れていたそうです。私も一字一句台本通りではないだろうなと思っていましたが、まさかアノ小道具まで持参だったとは…!プロの俳優さんの実力を見せつけられました…。)

 さて、ここまで書いてきましたが、本作品はアイドル映画のお手本というべき、いやむしろアイドル映画の枠に留まりたくない彼女たちの本気を垣間見ることのできる丁寧なつくりの作品になっています。ストーリー的には「続きは漫画で読んでね」ってことなのか若干の消化不良感は否めませんでしたが、「アイドル映画だから心配」と思っておられる方には「安心して観てられるよ!」と言えるくらいにはしっかりした作品だと思います(笑)
 
 
  やはり曲がりなりにも乃木坂ファンとなればブログにも熱が入りますね…。「乃木坂ちゃんに恥はかかせられないから10回は観に行くぞ!」というファンの方の発言をネットで目にしたのですが、どこまで冗談なのかわかりませんね(ーー;)笑
  まあ10回はアレですけど、もし興味が湧いたなら1回観てみるのもいいかもしれませんよ!
 面白かったです、本当に。


 ここまで読んでいただきありがとうございました。また機会があればお会いしましょう。