繭の中は
仄かに明るく
静かで
落ち着く

私は膝を抱えて
眠りに落ちる

そして繭も
ゆっくりと墜ちていく
ゆりかごのように
ゆらゆらと

その流れに
身体を委ね
意識を手放す

そのまま
そのまま
遠くへ
遠くへ



細い糸が切れそうな瞬間に
私は目を覚ます

あぁ
また明日

一人ぼっちの夜に

甘いお菓子と
ミルクをあげよう

ただしもらえるのは
一度だけ

寂しい顔をしないで

欲しいのなら
ここまでおいで
取りにおいで

困った顔をしないで

簡単な事だよ
大丈夫
怖くなんてないから
出ておいで

君が望めば
たくさんのお菓子が君を待ってるよ
誰も彼も
ただ通りすぎて行く

その荒れた波を見つめ
遠くへと

君の優しさと
矛盾を思い出し
暗雲と共に

求める物と
掴める物の差は
私を穴の底へと突き落とし
自分の掌を憎む

人の足にすがりつき
情けを乞う
ただのこじきに
少しの星も見えない

上を見て
下を向き
斜めの世界を歩き
歪む世界を這いずり廻る
そうして私は扉を探しに行く