みかん と 瓢箪

家から西馬込駅に向かう途中、みかんの木があります。
この木を見るたびに、
そういえば奈良の親父、無趣味だけど、家の庭でみかんを大切に育ててることを思います。
むかし、わたしが小学生の時、家の前の空き地に瓢箪が生えていて、ちょうど野球ボールほどの大きさの瓢箪の実がいっぱいぶら下がっていました。
それを見つけた近所に住む同級生とわたし、家からバットを持ち出して、引きちぎっては、投げて打ち、引きちぎっては、投げて打ち、を繰り返し、
ほとんどの瓢箪の実を粉々にしてしまいました。
あー楽しかった。
と思って、その晩、親父が・・・
「あれ、お前たちがやったのか?」
「うん!」
親父は悲しい顔して、
「あれ、ワシが育てとってん・・・」
それ以上親父は何も言いませんでした。
生き残った瓢箪はそのあと親父が丁寧に磨き、着色したりして、今でも実家に飾ってあります。
この正月は、親父の顔見に、奈良にも帰ろうと思います。