今回はミュージカルジャック・ザ・リッパー。
イギリスの有名な事件を元にしたミステリーミュージカルです。
ダニエル:小野賢章
アンダーソン:松下優也
ジャック:加藤和樹
グロリア:May’n
ポリー:エリアンナ
モンロー:田代万里生
朝隈濯朗 伊佐旺起 石井雅登 齋藤桐人 常川藍里 水野栄治 森内翔大 りんたろう
碓井菜央 岡本華奈 熊澤沙穂 香月彩里 菅谷真理恵 ダンドイ舞莉花 永石千尋 橋本由希子
作曲:Vaso Patejdl 作詞:Eduard Krecmar
脚本:Ivan Hejna 演出:白井晃
ストーリー(チケットぴあ参考)
19世紀末のロンドンを恐怖に陥れた連続殺人鬼、通称“ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)”。この事件をモチーフに、チェコで生まれたミュージカルを独自にアレンジした韓国版は2009年の初演以来、観客を虜に。うわさのミステリーミュージカルが、ついに日本版で初上陸する。愛が招いた悲劇に、秘められた真実とは?
暗いロンドンを模した奥行きのあるセット
圧巻の生オケ。
切り裂きジャックが当時の市民の娯楽だったことをまざまざと見せつけられるようなリアルなショーパブの演出に娼婦の象徴の赤いドレスが美しかった。
その上娼婦のダンスが妖艶かつかなりエロティック。
そしてMay'nの歌唱力はやっぱすごい。さすが本業。
私は新聞記者が好きだったな。あのとくダネを追う精神と病んだ裏の顔がとても魅力的。
人々の些細な動きや表現などがリアルなのも必見。
炎や映像の演出が緊迫感や臨場感をかなり上げて、特に小道具(特にカメラ)がかなり作り込まれているカメラフラッシュが光るとか。
また、タイプライターの音までメロディーの一部になっていて感動。
投げられた新聞がいつまでも残っている様が衰退したロンドンを象徴しているようだった。
後半は怒涛。
切り裂きジャックを巡ったさまざまな思考が行き交い銃声や爆音が響き物語がなおのことドラマティックになった。
切り裂きジャック事件は未解決であるが故に沢山の物語があるのでしょう。
でも、このストーリーが悲恋で悲運で悲しいものがたりで、娼婦を切り裂き、内臓を奪った辻褄を合わせてくれた。
圧巻の歌唱力でとても素敵なミュージカルを見ることができた。