子供が生まれ一歳も過ぎると、よちよちではあるが歩けるようになる。

そのよちよち歩きも毎日の自主練により、走れるようになる。

 

 

そしてその頃わたしは声帯がやられた。

 

 

なぜかというと、

 

 

 

 

「太郎ちゃーん、まってぇぇ~~」

「あぶないから、おかあさんといっしょにいくのよ~~」

「さきにいっちゃだめぇぇぇ~~~」

 

 

 

公園へ遊びに出かけるときは常に叫んでいる。

これで声帯がやられました。

 

 

あれ?やけに静かだわという時は、

しゃがんでダンゴ虫を集めている時。

 

 

2歳3歳くらいになると、いろいろなことに興味を持ち出来ることも増えてくるので行動範囲も広がる。

 

 

そうすると、やってはいけないことも増えるわけで、お母さんは常に「いけませぇぇぇ~~ん」を連発する。

 

 

でもこの頃の子供は超動物的感で、『このいけませんはたいしたことないな』とか分かってしまうため、お母さんは本当に太郎を怒っているのよと信じさせるために、ものすごーい怖い顔を作らなくてはならない。

 

 

それで、一日に何度もこの怖い顔を作っていると、その内に作らなくても怖い顔が出来上がる。なぜかというと、眉間のシワが取れなくなるから。

 

 

 

息子が反抗期の時は親も悩み、眉間にシワ。

 

 

 

息子が独立しても親の悩みが無くなることはないし、そうしているうちに四十肩五十肩で四六時中酷い痛みに苦しみ、眉間にシワ。

 

 

 

五十代は悪夢を見るようになり、夢を見ている間ずっと眉間にシワを寄せているため朝起きると彫りの深ーいシワが出来上がっている。

 

 

 

昔『徹子の部屋』で野際陽子さんが眉間のシワ伸ばしのために、寝る前に十円玉をテープで貼って寝たことがあると言っていた。

しかし朝起きてテープを取ると、平等院鳳凰堂が眉間にしっかり型押しされ、さらに歳のせいでその型押し鳳凰堂がなかなか消えず大変だったと言っていた。

 

 

 

年齢を経ていくと、刻まれるものが増えていきますわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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