ギタリスト・スティーブ・クロッパ―さんが亡くなられたとのこと。
高校生のときにテレビ放送で見た「ブルース・ブラザーズ」は今でも大好きな映画の1つ。
バンドのギタリストとしてテレキャスを弾いていたギタリストこそスティーブ・クロッパ―で、そのいぶし銀のプレイに興味が沸いて彼が所属していた「ブッカーT&The MG’s」も入手して聴きました。
「このプレイがあるから、曲がグッと引き締まる!」そんな安心感のある職人的なプレイをするギタリストで、個性あふれる「ブルース・ブラザーズ・バンド」の中にあって、彼のギターは各楽器の接着剤みたいな機能をはたしていたように思いますね。
スティーブ・クロッパーとの“縁”と言えば、今年の夏にお別れした…
PEAVEYのスティーブ・クロッパ―・モデル。
このギターに興味を持ったきっかけは、映画「ブルース・ブラザーズ2000」の中で彼が使用していたから…という甚だミーハーな理由だったんですけど、楽器店勤務時代にこのギターを仕入れ、お客さんが試奏してる音を聴いて、そのゴキゲンなサウンドに惚れてしまい、本来売るべき立場にもかかわらず自分が買っちゃった…ってな経緯で入手した1本でした。
幾多のセッション・ワークやプロデュースをこなしていた方のモデルにふさわしい様々なジャンルに対応できるギター。そのくせちょいとばかり癖があるのが、なんともユニークなモデルで、お別れこそしましたけど、今でもこのギターと共に歩んだ時間や演奏は大切な思い出になっています。
スティーブ・クロッパーさん。
素敵な音楽をたくさん遺してくれて、ありがとうございました。
どうか安らかに。
今週末は哀悼の意を込めて、久々に「ブルース・ブラザーズ」を鑑賞して、にこやかにテレキャスを奏でる彼の姿を観ようかな。

