ギタリストのジェフ・ベックさんが亡くなりました。
ジェフ・ベックの名を知ったのは高校生の頃。
当時通っていたギター教室で課題曲として『Blow By Blow(邦題:ギター殺人者の凱旋)』のオープニング・チューン「You Knou What I Mean(邦題:わかってくれるかい)」をやることになったことがきっかけ。
当時は歌モノ志向で、ギター=バッキングという感覚でしかなった僕にとっては、人生で初めて耳にしたギター・インスト。
「ギターだけでここまで表現できるんだ…」と衝撃を受けたのを今でも覚えていますし、奏法面ではピックと指弾きの併用やコードカッティングを、楽曲面ではメイン・メロディーに対するオブリガードという概念を知ったのも、この曲。あと知らず知らずに変拍子をやってたりとか…(笑)。
当時は(たぶん、今でも)最後まで弾けませんでしたけど、聴くのも弾くのもとても新鮮&刺激的で、ワクワクしながら取り組みましたし、これをきっかけに他のアルバムも聴くようになりました。
1999年にアルバム「Who Else!」がリリースされたあとのライブツアーも観にいったときも、メチャクチャ感動したなぁ…。
新作と耳馴染みのある作品の両方が聴けた高揚感。あの絶妙なトレモロ・コントロールに感化されて、帰宅して早々に当時はアームを取り外して使っていたストラトキャスター“紅ジャケ”にトレモロ・アームつけてフローティングのセッティングにしたりとかしたっけ…(笑)。
今のようなインスト主体のスタイルになるのは、カシオペアなどのフュージョンを聞くようになってからなんですけど、インストというジャンルにすんなりと移行できたのは、ジェフ・ベックを聴き続けていたことが少なからず影響してて…。
ギターを弾き始めた頃からずっと聴き続け、刺激を受け、憧れてきたジェフ・ベック。
素晴らしい音楽をたくさん聴かせてくれたことに、感謝します。
どうか、安らかに。