本日は読み終えた1冊から。
“夜回り先生”こと水谷修さんの著作『約束』。
今から十数年前、水谷修さんの講演を聴きにいったことがあるのですが、講演の最後に先生がお話されたのが帯に書かれている「亜衣」という少女の話。
ちょっとした歯車の狂いで家族と衝突し、非行に走ってしまった少女が、夜回り先生と出会ったことで改心して新たな一歩を踏み出し、これから…というときに発覚したのは…。
講演会で、あまりに過酷で残酷で悲しい“現実”を聴いたとき、周囲に見知らぬ人しかいないシチュエーションにもかかわらず、僕は、ボロ泣きしました…。
この『約束』は先日久々に○ック・オフ・ツアーをしたときに見つけたのですが、帯の「亜衣、覚えてますか」という1文をみた瞬間に、十数年前の講演のことを思い出して手にした次第。
事の顛末を知っているにも関わらず、本を読みながらボロ泣きしました…。
でも、この本が…夜回り先生や亜衣さんやそのご家族が…望んでいるのは同情の涙では、ありません。
こんなに哀しく、でも、こんなに力強い本って、そう滅多に出会えるものではない…と思います。