本日は読み終えた1冊から。
ベイカー街の女たち~ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿2
ホームズが下宿するベイカー街221Bの大家であるハドスン夫人が入院した病室で発生した不可解な事件と、ワトスンの妻・メアリーの元に持ち込まれた幽霊少年団にまつわる事件。
何の因果関係もないと思われる2つの事件には、おぞましい関連があった…。
ベイカー街の女たちが探偵としてロンドンを駆け巡り、一クセも二クセもある登場人物たちと丁々発止のやりとりを繰り広げる姿が、なんとも痛快な作品です。中盤までなんとなくこの人が犯人かな…と思っていたのですが見事にハズしました(笑)。
コナン・ドイル財団が公認しているだけあって物語は重厚ですし、ドイル作品で描かれていた魅力的なサブキャラたちも「ここぞ!」というところで効果的に使われており、何度もニヤリとさせられました。
あとがきによると今のところ続編が刊行される気配がないようなのですが、凛とした女性探偵達の更なる活躍の物語を、読んでみたいものです。