いつもよりも間が空いてしまいましたが本日は動画公開後恒例、振り返り企画です!
迷夢(MEI-MU☆SHALLOW DREAMS)
■曲について
「迷夢(MEI-MU~SHALLOW DREAMS)」は、カシオペアが1988年にリリースしたアルバム『EUPHONY』の最後を飾る収録されている、美しいバラード・ナンバー。
はじめてこの曲を聴いたのは高3のときで『EUPHONY』ではなく、友人から借りたベスト盤に収録されていたもので聴いているのですが、実は、当時フュージョンってまったく興味がない…むしろ毛嫌いしており(苦笑)、借りたベスト盤もそんなに聴きこんだりしなかったんですよね…。
でも、この曲はメロディーがキレイだったのでとても印象に残っていましたし、後にカシオペアにどっぷりとハマるようになってからは、かなり早い段階で耳コピしてました。
ちなみにこんなふうにちゃんとした(?)カタチで弾くのは…ウン十年ぶりです(笑)。
■使用ギターについて
ハム・バッカーのふくよかなサウンドで弾きたかったので、YAMAHAのセミアコSA-1000を使用しました。
使用したピック・アップはフロント。エフェクターのドライブ・サウンドのセッティングはいつも通りですがギター側のボリュームを8くらいにしぼることで、歪みを抑え気味にコントロールしています。
普段と違うのはコーラスを深めにかけていること。「当時の野呂さんの音の雰囲気に寄せてみよう!」なんてことを録音前(!)に思い立って急遽取り入れてみたのですが、結果的に曲の雰囲気にもマッチしているなぁ…なんて思っています。自己満足ですが(笑)。
もう1つ、この曲で大活躍しているエフェクターがボリューム・ペダル。イントロやエレピ・ソロの裏で使用している“ボリューム奏法”には欠かせないアイテムです。
“ボリューム奏法”はギター側のボリュームを使っても出来るといえば出来るのですが、フレーズに絡めながら演るのって、なかなかに難しいんですよね…。
また、ギター側のボリュームで“音量”と“音質”の両方を調整したいので、ボリューム奏法や出力音量はボリューム・ペダルでコントロールしたほうが都合がいい…という面もあります。
■録音録画について
アップした日のブログでも書いたことですが、自分で選んでおいて何ですけど、この曲って横移動(ネック→ボディ)が多くて、地味に難しんですよね…運指が。次のフレーズを弾くために合理的な運指をあらかじめ考えておかないと、とたんに“詰み”状態になる…というワナ(?)が多いんです。
例えば1:10からのサビのフレーズ。このフレーズって、ほとんどが2弦を使って弾いているのですが、2弦10フレットの音を何指で押さえるか…?より正確には、どのタイミングで押さえる指を変えるか?をあらかじめ考えておかないと、後半のフレーズにうまくつながらないんですよね…(ちなみに最初は薬指、スライドをからめて人差し指に入れ替えています)。
このほかにも、0:36からのフレーズも、どのポジションにどの指を割り当てるかを考えておかないとハマるし、1:57あたりの駆け上がりのフレーズも速弾きして到達した薬指を瞬時に人差し指に変えないと次のフレーズが弾けないし…。
楽曲全体のテンポがゆったりしてるけど、弾いてるほうは思いのほか忙しいぞ…といったところです(苦笑)。
そういったことを見越して何度も練習して習得したつもりで臨んだのですが、いざライブ・レコーディングとなると緊張感もあって…出来てたはずの運指が急に出来なくなったり、ポジション・チェンジがこんがらかったりして完全にドツボ。
この曲はギター・ソロがないので「ソロがアグレッシブだった!」なんて言い逃れ(?)もできないので、とにかく全体の雰囲気に納得できるまで演るしかなく、気が付けばテイク数は2桁に到達。アップした動画の正体は「これでダメなら今回は中止!」と決めて臨んだラスト・テイクだったりします。
いやはや。冷や汗をたっぷりかきましたが、いい勉強にもなったレコーディングでした。