本日は、読み終えた1冊から。
望月麻衣・著『満月珈琲店の星詠み』
ブログ記事にしたのは今日ですが、購入したのは発売日である7月8日。進めなければならないプロジェクトもあるので週末までの楽しみにしようと思っていたのです、望月さんによる新シリーズ&久々の新刊という誘惑に負け、その日の晩となぜか早起きしてしまった翌9日の早朝に読了しています。
元々望月さん御自身が占星術に興味を持ち勉強されていたことと、ツイッターで発表されていた桜田千尋さんのイラストにインスパイアされたことの相乗効果で生まれた新作。
人生の大きな局面を迎えた者の前に満月の夜、突如現れる「満月珈琲店」。スタッフは全員猫で、メニューもなければ客からのオーダーも受け付けない。提供されるのは、その客の心を癒す絶品スイーツとスタッフ猫による占星術「星詠み」によるアドバイス…という、なんともファンタジックで望月さん作品らしい優しさに溢れた物語です。
人生の指南を「占い」に求めることを受け入れるか否か?により、物語の世界観に対する感想は異なるだろうと思います。僕個人は「占い」の結果を100%信じてはいないのですが(そのくせ朝の情報番組の占いの結果はメチャクチャ気にする…笑)、人類の長い歴史で脈々と受け継がれた英知であることは事実で、アドバイスの1つとして受け入れるという感覚でいますし、物語の中で展開されるアドバイスは、占いをベースにしつつも示唆に富んだもの。ファンタジーとして楽しみつつも「こういう考え方も、アリだよな…」と、すんなり受け入れることができました。
「満月珈琲店」がもし、自分の目の前に出現したら…?
入りますね、たぶん(笑)。