本日はStudio-24Bプチ改装に使用したケーブル類について書いてみます。中途半端にマニアックな話題ですがどうか御了承のほど(笑)。
こちらが今回のプチ改装にあたって入手したケーブル類・全3種類。
購入先はサウンドハウスさん。随分前から知っていましたが利用させていただいたのは今回が初めてになります。噂には聞いていましたが注文の確認から配送までメチャクチャ迅速!しかも値打ちッ!これから機材調達はここにお願いしようかな…なんて思いました。
ちなみに今回購入したケーブルはすべて同社がプロデュースしている“CLASSIC PRO”製品。先に書いてしまうと、お値段以上なケーブル!丈夫そうだし音質面でも(僕が判断できる限りにおいて)全然問題なし!すごいな、コレ…。
では、それぞれのケーブルについて書いていきます。
こちらはレコーダー“AW4416”とギター用マルチ・エフェクター“GT-8”の接続に使用したコアキシャル・ケーブル“SCR103”。
Studio-24BにはシーケンサーやCDデッキなど計5台の機材(いずれもステレオアウト∴計10チャンネル)があるのですが、“AW4416”のアナログ・インプットは8チャンネルしかなく、毎回「めんどくさい」と思いつつ必要に応じて都度差し替えて対応すること約20年(苦笑)。
せっかく配線を見直すのであれば、この「めんどうさい問題」も解決できないか…?と思案していたところ、“AW4416”にも“GT-8”それぞれにデジタル信号用のコアキシャル端子(“AW4416”=イン・アウト、“GT-8”=アウト)があることを思い出したんです。
(↑)マルチエフェクターGT-8のデジタル・アウト
最近のマルチ・エフェクターのデジタル・アウトはUSBが主流のようですが“GT-8”は世代的に“AW4416”に近い…つまり古い…のが幸いしました(笑)。
…ってなことで、約20年に及ぶ「めんどうくさいなぁ…」問題は、コアキシャル・ケーブルたった1本で解決(今さらかッ!)。
テストで機材を立ち上げたとき“AW4416”にデジタル接続している機材と同期していない旨のエラー・メッセージが出たときは焦りましたが、取説を紐解きつつおそらくここだろう…と思しきところを調整してこれを解決。無事に接続できました。接続しているケーブルは一本なのに音はステレオで出力されている…というのが、なんだかとても新鮮な感覚です。
音質についてはアナログで入力していたときよりも音の輪郭がはっきりしたような印象。ここまで変わるんだ、さすがデジタル!ってな感じですけど、演奏の“粗”がこれまで以上に目立ちそうで、ちょっと怖いな…とも思いました(苦笑)。
続いては、“AW4416”とベリンガーのインターフェイス“UCA222”を接続するRCAピン-RCAピンのデュアルケーブル“DRR050”。
今年のGWにi phoneを使って自宅ライブ動画を制作したときに、これから先制作する(予定の)動画は、もう少し音をクリアに撮りたいな…と思い、i phoneにライン入力できる機材を探したところ見つけたのが“UCA222”。
※正確には“UCA222”とi phioneとの間にUSB3(↓)というアダプターをかまして使います。
この“UCA222”のインプットがRCAピンで“AW4416”のステレオ・アウトも同じくRCAピンなので、RCAピン-RCAピンのデュアル・ケーブルを、またケーブルの長さはカメラ(i phone)の設置位置を自在に変更できるよう5mをチョイスしました。
テスト録音してみた結果はきわめて良好!これで生活音や楽器の操作音などを気にせずに動画を作れます(笑)。
最後は、“AW4416”とモニター・スピーカー“MSP5”を接続するために購入した。TRSフォン-TRSフォンケーブル“CSS015”。
一見するとギター等の接続に使用されるシールド・ケーブルに見えますが、こちらは「TRS」と呼ばれる端子が使用されているノイズに強いとされるバランス・タイプのケーブルです。
これまでは“AW4416”と“MSP5”はいわゆる普通のシールド・ケーブルを使っていたのですが、“AW4416”・“MSP5”ともバランス・タイプのフォン端子(“AW4416”=アウト、“MSP5”=イン)をもっているので、このプチ改装を機にバランス・タイプのケーブルに交換しました。
(↑)“MSP5”の入力部
写真下部「LINE2」がバランス入力部分。“MSP-5”にはマイクケーブル等に使用されるキャノン・タイプの入力もあって不慮のケーブル抜け等がないようこちらを使った方がいいかも…と思ったのですが、常設スピーカーで不慮のケーブル抜けは考えにくいのでフォン端子のケーブルを、また今後やるかもしれない全体のレイアウト変更に対応できるよう、長さは余裕を持たせて1.5mのものをチョイスしました。
ちなみに上の写真でおわかりのとおり“MSP-5”にはインプットが2系統あるので、「LINE1」のインプット(RCAピン端子)にはCDデッキの出力をつないでいます。
音質の変化は、モニター・スピーカーのノイズが減った!
…ような気がする…
なんとなく。
というレベルでしか実感できてません(苦笑)。日常的にモニター・スピーカーからデカい音を出しているわけでもないので、このあたりは何とも判断しかねるところですが、変えたことに対する満足感はあるので、よしとしましょう(笑)。
配線の入替にともない“AW4416”の入出力系統も一部変更したため操作に少々戸惑いはあるものの今回のプチ改装により、既存設備でできる限りの理想的な制作環境が整ったところで、環境整備だけに満足せず(何気にこれが一番危険…苦笑)、プライベート・スタジオの主目的である『制作』に注力したいと思います。