今日はネッシーの日 ~敬愛するエッセイの話 | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

本日はアメブロさんの御題で一筆。今月は心くすぐられるネタが多いなぁ…(笑)

 

ネッシー、いると思う?

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これはさすがに語呂合わせじゃないだろう…と思い調べてみたところ、1933年6月9日に『スコットランドのネス湖に怪獣が潜んでいる!』という記事がイギリスの新聞に記載されたことに由来するのだとか。
 
“ネッシー”いると思う?と問われたら、現実目線で考えたら「いないと思います」になるのですが、もし曖昧な回答が許されるのであれば、「いてほしいと思ます」と答えたいですね。人知の及ばぬ世界があっても、いいじゃんッ…て思ってますから。
 
 
ところで。
 
“ネッシー”で思い出すのが、学生時代に好んで読んでいた景山民夫さんのエッセイ集『普通の生活』
 
この本に収録されている、景山さんがネス湖を探訪した際に出会ったスコッチ“グレン・モーランジー”を主題にした「ネス湖の生一本・グレンモーランジー」というとても洒落た話に、少しだけですが“ネッシー”が登場します。
 
といっても景山さんが“ネッシー”を目撃した!といったセンセーショナルなものではなく(もしそうならタイトルも違ってたはずだ)、地元の住人達が“ネッシー”についてどう認識しているか…?について書いたもの。
曰く、地元の住人たちの間では“ネッシー”(住人は“モンスター”と呼んでいる)との遭遇話が出てきても、「そりゃあ、運がよかったね~」程度の反応しか示さない。昔から「そこにいるもの」であって、特別な存在では“ない”という認識…なのだとか。
 
景山さんは執筆にあたって、とある「作法」を用いている旨の発言をしておられるので、住人達の“ネッシー”に対する認識を、どこまで信用するか難しいところではあるのですが(笑)、でも、ネス湖周辺の描写を読むと、昔から「そこにいるもの」であって、特別な存在では“ない”という認識がこの地の人々に定着していることはとても自然なことのように思えてくるんですよね。だから主題である「グレン・モーランジー」とともに、ものすごく強烈に印象に残ってるんです。
 
 
『普通の生活』に収められている話は、どれも素晴らしくて、今でも敬愛している作品の1つであり、いずれも「いつかこんな文章を書いてみたい」という憧れでもあるのですが、「ネス湖の生一本・グレンモーランジー」は、特に大好きな作品なので、僕の中では“ネッシー”と『普通の生活』は、どうしても切り離せない関係なのです。
 
 
そういえば、当時この本を読んで「グレン・モーランジーを呑んでみたい!」なんて思ったんですけど、まだ実現してなかったんだっけ。
「グレン・モーランジー」をちびちび呑みながら、エッセイを読み返す機会でも作ろうかな。