先月の半ばから下旬にかけて『沖縄旅情2019』『沖縄土産』と沖縄旅行の浮かれた思い出話をあれこれ書いてきたのですが、滞在中に感じた「楽しかった!」以外のことについても、書いておきます。
◆名護市&海中道路にて◆
海中道路に向かうため名護市内を走行しているとき、大量の土砂を積んだ大型トラックを何台も見かけました。
そのトラック群が入っていった港のゲートには十数人の警備員の姿があり、いくら港とはいえ厳重すぎないか…?と異様に感じたのですが、彼らが立っていた反対側のガードレールにかかっていたのは辺野古移設反対を訴える横断幕を見て納得しました。
岐阜に帰ってきてから、どうしてもあの異様な光景が頭から離れず調べてみたところ、あの港から辺野古に土砂が運ばれていることを知りました。
その辺野古の海と“海中道路”から見たこの海は…
どちらも沖縄県本島の東側になります。着々と埋め立てられている辺野古の海が、「沖縄キタ―!」なんて思いながら見ていたこの先にあるのと思うと、複雑な心境になります。
◆北谷・アメリカン・ビレッジにて◆
アメリカン・ビレッジで見た美しい夕日と海。
これを動画で撮っていたら、米軍機の飛行音がひっきりなしに録音されているはずです。なにせ米軍の嘉手納飛行場は、アメリカン・ビレッジから、ほんの数キロ離れたところにあるのですから。
僕の住まいは航空自衛隊の各務原基地に近いこともあり、子供の頃から飛行音にはある程度慣れているつもりなのですが、それでもあの夕日を見ながら聞いた飛行音のその回数と音量には、ドキっとさせられました。
「たのしい!」「きれい!」だけで済ませてはいけない、目や耳をそむけてはいけないこれらの現実も、しっかりと記憶に留めておきます。