毎月勤労統計調査 | jakeのブログ 

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いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

たまには、マジメな話を。

 

厚生労働省が行っている『毎月勤労統計調査』の不正が発覚し、更にはその不正が発生原因を追究する会においても、身内贔屓のずさんな対応をしていたことが明らかになりました。

 

ところで僕は仕事がら厚生労働省はじめ国の各省庁、あるいは地方自治体のアンケートや調査の対応をすることが多いのですが、なにせい主管している団体が団体ですし、その目的も「統計上の指針として重要である」なんて説明されているので、真面目に対応しています。

 

パソコンで「たいおう」と打つのはほんの数秒ですが、実際に調査・アンケートに対応しようと思うと、調査対象になる各種帳票を取り出し、指定されたサンプルを抽出して指定されたフォーマットで記載しなければなりませんしときには複数の帳票を確認したり何年(何ヶ月)か遡って比較したりしないと回答できないものもあったりします。(参考までに、今話題の「毎月勤労統計調査」の調査票は、コチラ。)

 

更に言わせていただくと、これらの調査なりアンケートの提出期日は、こちらの事情や都合なんかが考慮されることは、まずありませんし、当然見返りなんてのもありません。

 

つまりは、それなりの労力と時間をかけて対応するわりにはなんの見返りのない作業なので、正直言って面倒くさい!できれば関わりたくない!というのが本音。

 

しかしながら、前述のとおり調査・アンケートの“目的”を説明した文書には、なかなかに高尚なことが書いてありますし(参考までに今問題になっている「毎月勤労統計」の目的は、コチラ。)、調査には法的根拠があるという(例えば「毎月勤労統計」は統計法に基づき、国の重要な統計調査である基幹統計調査として実施している…そうです)、丁寧だけど結構な“圧”を感じる文章なんかも書いてあったりするので、僕ら事務方は「面倒くさい!関わりたくない!」と思いつつも真面目に対応するわけです。いい加減に対応してる会社もあるかもしませんが…。

 

で、そんなふうに対応している実務者としては、それが故意であれ過失であれ、「不正・出鱈目な集計をやっていた」とか、その不正がバレても「…まぁ、そういうコトもあるよね…」くらいで流そうという態度、さらにはそんな状況をスルーしても差し支えないでしょ…なんて感じの対応を見せつけられてしまうと、怒りを通り越して、もはや呆れてしまいます。

 

厚生労働省や政府にとって大事なのは、自分達の労力・負担を減らすこと、自分達の体面を損なわないこと、自分達が出したい答えを出すことに尽きるってことなんだということを、知らしめた出来事のように思います。

 

ただ、これだけの“醜態”をさらしておいてもなお、この先も厚生労働省さんは「調査だ!アンケートだ!」って、こちらの事情や思いを無視して、送りつけてくるんでしょうね。高尚な“お飾り”だけの案内文章を付けて。

 

省内・府内に「さすがにこの状況は、ダメでしょ!」って思っている人が多少なりともいてくれると、よいのですが…。