先日購入した1枚から。
フランク・ギャンバレが1987年にリリースしたライブ作品『LIVE!』。
一期一会の場である(笑)、某○ック・オフで見つけました。
ジャケットで持ってる、この蛍光イエローのド派手なギャンバレ・モデル(IbanezのFGMシリーズ)、一時期とても憧れていましたね…(笑)。
さておき。
フランク・ギャンバレと言えば、正確無比な“スピード・ピッキング”。アルバム制作を共にした気心知れたメンバーでステージに臨んでいることもあってか、怪獣と対峙して即スペシウム光線を放つウルトラマンよろしく(分かりにくい?)、最初っから惜しげなくその“得意技”を披露しています。
この代名詞とも言うべき“得意技”がとにかく目立つため、どうしてもそちらに耳が行ってしまう感があるギャンバレですが、そもそもドライブ/クリーン問わずギターのサウンドがとても綺麗だし、このアルバムを例にすれば5曲目の「SPIKE'S SONG」で披露している丁寧なビブラートを駆使した歌心溢れるプレイ、2曲目の「FE FI FO FUNK」や6曲目の「THE NATIVES ARE RESTLESS」で聴けるシャープなカッティングといった、ギターのスタンダードなテクニックも、とても安定してるし抜群に上手いんですよね…。
チック・コリアはじめ、大物ミュージシャンが彼をフューチャリングする理由って、実は強烈な“得意技”への期待値以上に、スタンダードなテクニックにおける抜群の安定度とセンスにあるんじゃないか…と思うのは僕だけでしょうか?
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Live
2,433円
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余談
ギャンバレといえば若かりし頃、次のような彼の教則ビデオ(今はDVD)をよく見ていました。
凄すぎて全く真似できませんでしたが…(苦笑)。
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Monster Licks-Speed Pick [DVD] [Import]
2,361円
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↑ 得意技“スピード・ピッキング”のポイントを教えてくれる映像作品。元G.I.Tの講師だけあって、教え方はとても上手!ただ、その原理は分かるのですが「分かる」のと「やれる」のは別モノ(苦笑)。ギャンバレのような正確さと、音のクリアさ(粒立ちのよさ)を両立させるのは至難のワザです。
この作品では、ブログ本編で紹介した「SPIKE'S SONG」を最後にデモ演奏しています。“スピード・ピッキング”を主題にした教則映像でこの曲を持ってくるのは当時はすごく意外に感じたのですが、今思えば「スピードだけにとらわれちゃダメだよ!」というメッセージだったのか…。
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Modes No More Mystery [DVD] [Import]
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↑ こちらは音楽理論の1つ“モード”の解説。難解なスケールも実際の演奏を聴くと、なんとなく理解できます。ちなみにこのデモでもお得意の“スピード・ピックング”がこれでもか!ってくらい出てきます。
悲しいかな、未だモノにできていません…(泣)。
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Chop Builder, Frank Gambale
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↑ ギャンバレ考案による、運指を強化するエクササイズ!1時間超ノンストップで運指を鍛えつつ理論も押さえてしまう…という驚異的かつ壮絶なエクササイズ。最後まで弾きとおせた人、何人いるんだろう…って感じです(笑)。
この映像で冒頭に出てくる3連の基礎トレーニング・フレーズは、左指と右手ピッキングのタイミングの補正をするのに最適なので、今でもやることがあります。