先日読み終えた1冊から…と言っても、実際に読み終えたのは今年のアタマです。
城山三郎:著『粗にして野だが卑ではない』
ここ数年、読書といえばホームズ関連に偏重していたので、このテの硬い本はホント久々です。
実業家・日本国有鉄道元総裁 石田禮助の生涯を描いた作品…などと書いておきながら…ですが、本書を手にした理由は石田禮助という方が、どんな方なのかを知っている、あるいは知ろうとして…ではなく、この「粗にして野だが卑ではない」というインパクト抜群のタイトルに魅かれたから。
さて。予備知識も先入観もない状態で本書を読んで感じた石田さんに対する正直な印象は…出来れば付き合いたくないタイプ(苦笑)。
でも、豪快さと繊細さを併せ持った、とても格好良い大人。明治・大正・昭和の激動の時代に、自らの信念を貫いた数々のエピソードに、とても元気付けられました。
「ジャケ買い」ならぬ、「タイトル買い」で手にした1冊ですが、読んでよかった!と思える1冊でした。
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粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)
518円
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