シャーロック・ホームズの科学捜査を読む / E・J・ワグナー | jakeのブログ 

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先日読み終えた1冊から。


E・J・ワグナー:著『シャーロック・ホームズの科学捜査を読む~ヴィクトリア時代の法科学百貨』。翻訳は日暮雅通さん。

シャーロック・ホームズといえば、その圧倒的な“推理力”や“観察力”に目が行きがちですが、それらの裏付けとして科学的な根拠を求める人で、(創作上の人物とはいえ)科学捜査の第一人者でもあります。

本書は、コナン・ドイル:作のホームズ物語に登場した科学捜査を基点に、ヴィクトリア時代(=ホームズが活躍した時代)の科学捜査の実態(及びその発展)を紹介していくというユニークなアプローチの1冊。

ホームズの研究本としても科学捜査の歴史本としても楽しむことができる「1粒で2度オイシイ」作品ということになるのですが、両者を比較していくと、いかにホームズ(正確には作者であるコナン・ドイル)が時代の最先端を行っていたのかが、わかります。

21世紀を生きる我々も時代の最先端科学を取り入れた新作品にはドキドキ・ワクワクさせられますが、当時の読者も“時代の最先端”を行くホームズの姿に、きっと大いにときめいたのでしょうね。


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