幾多のセッションやスタジオ・ワーク、自身のソロ・プロジェクトなど、様々な音楽シーンで活躍していた日本を代表するギタリスト、松原正樹さんが亡くなったとのこと。
随分前に参加予定だったライブ・ツアーに急遽参加できなくなったという報に触れたことがあったのですが、闘病が理由だったんですね…。
20代の頃に松原さんの「パーフェクト・スタジオ・ギター・ワーク」という教則ビデオを見ているのですが、その経験に裏打ちされたギターテクニックや、フレーズ作りのノウハウ、演奏上で心がけていることやサウンドの要である機材なども惜しげもなく、屈託のない笑顔で披露されている姿がとても印象的でした。
それをきっかけに何作品かを購入して聴いているのですが、そのサウンドも、フレーズも、その間合いも「この曲には、コレしかない!」なんて感じの絶妙な演奏が、とにかく格好いい!
僕はどちらかというと“出しゃばり”なギター弾きなので(苦笑)、「出る(弾きまくる)ばかりがギターじゃないんだぜ、若いの!」なんて教えてもらっているような感覚で、「こんなギターが弾けたら格好いいよな…」なんて憧れる存在の一人でした。
松原さん、素晴らしいギター・プレイを聴かせてくれて、世の中にたくさん遺してくれて、ありがとうございました。
明日は、哀悼の意を込めて松原さんの作品を聴きます。