『ヤング シャーロック ホームズ 対決 モリアーティ教授』。映画なのかTVドラマだったのか詳細は不明ですが90分程度の作品で、アマゾンで破格で出ていたものを購入しました。
シャーロック・ホームズ(とライバル・モリアーティ教授)の名を冠しているし、お馴染みのキャストも出ているのですが…それぞれ、ドイル作品とは一線を画す設定になっており…
ホームズ…
本作のホームズは28歳で、探偵としてはまだ“駆け出し”という設定。それ故なのか、はたまた若気の至りなのか、功名心のある野心家としての側面も描かれています。また、結構な女好きで、女性依頼人にはいい格好しいだし、自身の活躍をネタにナンパしたり、女性達との交流(控えめな表現)も積極的。
ワトソン…
相棒・ワトソンとはまだ同居しておらず、ワトソンとは事件を通じて私立探偵と“検死医”という立場で知り合った(原作では、共通の知人の紹介で知り合っている)という設定。また、検死で使用する道具や武器(!)を自作する発明家としての側面も。
モリアーティ教授…
ホームズからはもちろんのこと、警察からや世間一般からも“凶悪な犯罪者”として認知されており(原作では、世間一般には犯罪者の側面は認知されていない)、犯罪行為も自ら手を汚すことも辞さない。演じる役者さんも観るからに「ワタクシ、悪いヤツです」って感じ。
なんて感じ。物語も(一部にドイル作品に登場したシーンの応用が見受けられるものの)完全なオリジナル。
観た感想は…加点主義で評価すると「新たなホームズ物語をめざしたチャレンジ精神に溢れた作品」、減点主義で評価すると「この内容なら、シャーロック・ホームズを題材にしなくても、よかったんじゃないか…?」。
物語自体は、そこそこ面白かったのですが、ちょっと微妙~な後味の作品でした。
でも、そういった“微妙~な感じ”というのもまた、パスティーシュ作品のの醍醐味(?)ではあるのですが(笑)。
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