イギリス・ＢＢＣが２００４年に制作したドラマ『シャーロック・ホームズ―淑女殺人事件―』。
『淑女殺人事件』は、ロンドンで発生した偏執狂的な連続殺人の謎に挑むホームズの活躍を描いたコナン・ドイルの原作に無いオリジナル・ストーリーで、ホームズを演じているのはルパード・エヴェレットというイギリスの俳優。
冒頭こそアヘン窟でトロン…と現実逃避し、それをワトソンに見咎められて説教をくらう…なんて少々情けない姿を見せているのですが、イザ事件に関われば、その抜群の推理力・観察力・行動力をいかんなく発揮する紳士に一転！この見事な“変身ぶり”がとても格好いい！
一方のワトソンはというと、前述したようにホームズに容赦なく説教もするし、自身の領域である医学のフィールドでの活躍はもちろん、その知力と体力を駆使してホームズと共に事件に立ち向かう“頼れる相棒”として描かれており、とても好感がもてます。
突出した“派手さ”こそありませんが、ホームズ作品の世界観を尊重して丁寧に作り上げていることが伝わってくる、素晴らしい作品でした。
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