ローリー・R.キングによる“シャーロック・ホームズの愛弟子”シリーズの第7作、『疑惑のマハーラージャ』。
本作でホームズ夫妻が活躍する舞台は、インド。もはや…なんでもアリだな…って感じがしないでもないですが(^^;)、この「なんでもアリ」を受け入れて楽しむのも、パスティーシュ作品の醍醐味の1つ。
時代性や土地柄もあってか、混沌としたパワーや色彩豊かな雰囲気が漂ってくる作品。舞台の切り替わりのテンポもいいし、このシリーズらしい“冒険”や“アクション”も健在で、非常に面白かったです。もっとも「ところで、あれはどうなったんだ…?」とか「へ…?そういう落ち?」や、「なんとなく、そうだと思った…」なんて部分も、若干なきにしもあらず…でしたが(^^;)。
これで手持ちの…そして邦訳されている…“シャーロック・ホームズの愛弟子”シリーズは全て読破したのですが、アメリカ本国では続編がリリースされているようで(僕が知る限りでは11作目まで出ているようです)。
新作(?)の邦訳版が登場する日を心待ちにしています。
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