『BLUES & SOUL RECORDS』の2015年10月号。雑誌タイトルそのまんまの、ブルースとソウルミュージックに特化した音楽誌。
掲載されている情報はブルースやソウルが好きな方にとっては、普通の情報でしょうけど、ブルースといえばクラプトンの影響で一時期聴いていた…という程度の僕にとっては、なかなかに濃い(^^;)1冊です。
にも関わらず購入したのは、雑誌の表紙で一目瞭然。大好きな『ブルース・ブラザーズ』の特集が組まれていたから。
『ブルース・ブラザーズ』。この映画との出会いがなければ今ごろ音楽を演っていない…とまでは言いませんが(^^;)、様々な音楽を聴き(事実、この映画をきっかけに知った音楽やミュージシャンは非常に多い)、それを消化して自分の演奏に取り入れていく柔軟性や、エンターテイメントとしての音楽の楽しさ・魅力を教えてくれたのは、この映画。もちろん、コメディー映画としても大好きです(^^)。
さておき。
『ブルース・ブラザーズ』という作品を様々な角度から分析したエッセイに、今までリリースしてきた作品の紹介、ブルース・ブラザーズが映画やアルバム、ライブ・ステージで取り上げたブルースやソウルの名曲を集めた付録CD(全10曲)、さらには44曲にも及ぶソング・ガイドというマニアックな企画と、まさに“特集”の言葉に偽りなし!な1冊。実はこの時点で、当初予算を大幅に超える買い物(すべて本)をしていたのですが、「これは買わないワケにゃいかんでしょ」ってな感じで、気がついたらこれも持ってレジに並んでました(^^;)。
エッセイはいずれも『ブルース・ブラザーズ』という作品に対する愛情と敬意に溢れたもので、ライトな情報とマニアックな情報のバランスが素晴らしく(後者ばかりだったら、ちょっと疲れるかも…^^;)、また、『ブルース・ブラザーズ』に関する最新(!)の情報もあったりして、非常に楽しくワクワクさせられる内容でした。
目玉企画の1つである付録CDは、彼らがいかに原曲(とその演奏者)をリスペクトし、その雰囲気を大切にしていたか…が、よくわかるもの。もちろん、いわゆる“完コピ”ではなく演奏には彼らなりの解釈は加えてはいるのですが、大幅にアレンジを変えるようなことをしていなくて、ホントにこの曲が好きで好きでたまんなくって、演奏したんだろうなって感じました。きっと、レコード聴きながら「あれも演りたい!これも演りたい!」なんてワイワイやってたんだろうなぁ…(^^)。
編集者さん達が嬉々としてやっている姿(あるいは意地と執念…^^;)が目に浮かぶソング・リストも素晴らしかった。映画を初めて見たときから「この曲いいな…」なんて思いつつも、そのオリジナルが誰かわからない…という曲が何曲かあったのですが、おかげさまですべて解明しました(ちなみに一番気になっていたのが「Stand By Your Man」というカントリー調の曲。楽曲もさることながら、この曲が登場するシーンも、大好きです)。
そんなワケで『ブルース・ブラザーズ』の特集だけでも充分満足できる1冊ですが、他にも未知・未経験のミュージシャン達との新しい出会い(記事)もあり、最後まで楽しく読ませていただきました。
例によって、これを機に「これ聴いてみたいな」なんて感じで、CDが増えそうなことだけが、気がかりというか…、少々怖いですけど…(^^;;)。
☆余談…その①
どのくらいか前に書いたことがあるのですが、僕がこのブログで使用している「jake」という名前は、故:ジョン・べルーシが演じていた、この映画の主人公から頂戴しています。
体型が似ているという理由からで(^^;)、ああいう破天荒なキャラではないですし、そういうキャラを目指しているワケでもありません…。
☆余談…その②
我がプライベート・スタジオには、『ブルース・ブラザーズ』のポスター(A1サイズ)が貼ってあります(^^)。
ウチのカミさんがまだ「彼女」という呼称だった頃(つまりは結婚前ですね)に、誕生日プレゼントにくれたものです。
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