ナルチョのおれにもトコトン思いっきし言わして♪ / 鳴瀬喜博 | jakeのブログ 

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夫・父親・会社員・社労士有資格者・アマチュアミュージシャン・・・

いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

先日のカシオペア3rdのライブの際に購入した1冊です。


ベーシスト・ナルチョこと鳴瀬喜博さんの著作『ナルチョのおれにもトコトン思いっきし言わして♪』。

著作にサインを

いただいたときに鳴瀬さんにもお話したのですが、僕がカシオペアを本格的に聴くようになったのは、鳴瀬さんが加入した第2期から。したがって、僕にとってはカシオペアのベーシストといえば“ナルチョ”ですし、カシオペアのベース・サウンドといえば、ナルチョが使用する複弦付きの8弦ベースの音。

また、ベースという楽器に対する固定概念を、思いっきり粉砕してくれたのもナルチョ。初めてカシオペアのライブを観たときに、野呂さんとのソロ・バトルを観て「ベースって、あんな格好いいことできる楽器だったんだ!」と目からウロコでしたし、ベース・ソロで客席に乱入してきたときには(当時はこれが名物だと知りませんでしたから)雲の上の存在のミュージシャンが、自分の目の前で観客を煽りながら笑顔でチョッパー・ベースを弾きまくる姿はものすごく衝撃的かつ新鮮で「世の中にはなんて格好よくて楽しいベーシストがいるんだ!」なんてメチャクチャ感動しました。

後にアルバムを聴くようになってからは、そういった派手な面だけでなく、ボトムを支えているときのリズム感や間合い、フレーズの美しさにも目(耳)が行くようになり、改めてナルチョというベーシストの懐の深さを知るとともに、楽曲におけるベースという存在の重要性を再認識し、自身の楽曲を作るときのベース・ラインに対する考え方も、大きく変わりました。

早い話が、アナタの好きなベーシストは?と聴かれたら「ナルチョ!」なワケで、そんな大好きなベーシストが、その音楽人生(半生)を振り返った著作ですから、楽しく読めないはずがない!


最後までとにかく楽しく読ませていただいたのですが、ときに軽快であり、ときに挑発的であり、ときに官能的(?)な語りで巧妙に(?)照れ隠しをされていますが、鳴瀬さんがベースという楽器に、音楽に、一緒に音楽をクリエイトする仲間たちに、真摯に向き合っている姿がとてもよく伝わってくる本で、
ナルチョが今もなお、トップ・ベーシストとして活躍できている理由が、すごくよくわかりました。

読後に、高揚した気分のまま調子にのって鳴瀬さんのブログにもコメントさせていただいたのですが(^^;)、ホント僕にとっては芥川賞モノであり、日本の音楽史に残るべき1冊。ずっと大切にしていきます。

よし、俺も音楽を続けるぞ!なんて、改めて思いました。

鳴瀬さん、素晴らしい本を送り出してくれて本当にありがとうございました。そして、これからもあの大音量ベース・サウンドで、僕らをビシバシ煽ってくださいねッ(^^)!


ナルチョのおれにもトコトン思いっきし言わして♪ (DVD付)/鳴瀬 喜博
¥2,700
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☆付属のDVDも格好良いです(^^)

余談①
初めてカシオペアのライブを観たのが大学1年生のときだったのですが、そのライブを観てすぐにワイヤレスを購入し、客席に乱入してました(^^;)。ちなみに、ワイヤレスからワイヤードに戻したのは、スティーブ・ヴァイのライブを観てから。


余談②
加入直後のナルチョは、ライブのときにアタマにバンダナ、手首にはリストバンド(これは今でもそうで、グッズも出ていたりします)がトレードマーク。その姿が、なんだかすごく格好良く思えてて、大学生の頃、真似してました(^^;)。