ジャズ・ギタリスト、笹島明夫さんの『HUMPTY DUMPTY』。
YouTubeに、この方の「ジャズギター超基本講座」の無料動画レッスンがアップされていて、なんとなく分かりやすそうかも…なんて思って視聴してみたところ、ジャズ・ギター、あるいは音楽に対する考え方だったり、熱いけどファンキーな語り口調、奏でられるサウンドとフレーズの美しさに講義にすっかり魅了されてどんどん視聴していくうちに(^^;)、「ぜひこの方の作品を聴いてみたい!」と思いアマゾンで探して見つけた1枚です。
今回入手したものは2014年にドイツのジャズ・レーベルENJAからリリースされたリイシュー盤で、封入されていたライナーノーツによると元々は1988年の録音作品。ただ、今から27年前の作品だとは思えないほど強烈に音が良いです。
収録されているのは、笹島さんのオリジナル4曲にカバー2曲を加えた全6曲。
聴く前は、「せっかくのアルバムなんだから、もう少し楽曲数があっても…」なんて欲張りなことを思ったのですが(^^;)、1曲目のタイトル・チューン「HUMPTY DUMPTY」を聴いた時点で、「1曲でこんな充実した演奏が聴けるなら、むしろ6曲でも多いくらいか…」と思い直しました。
ジャズという音楽の魅力である、即興性や緊張感、演奏者同士が互いに協調しつつも刺激しあい更なる高みを目指していく姿が目に見えるような、素晴らしい名演ばかり。
笹島さんのギターも、歌い方は非常に滑らかだし、音もメチャクチャ綺麗で、聴いててすごく気持ちいい。
「このギタリストに、この作品に出会えてよかった!」と心底思える1枚でした。
- ハンプティ・ダンプティ/SOLID/ENJA
- ¥1,080
- Amazon.co.jp