昨日、本巣市内にある介護施設「元気印しんせい」さんの創立4周年記念のお祭りで演奏してきました。
創立以来、毎年演奏させていただいているのですが、ギター・インストというマーケットの狭いジャンルの音楽にもかかわらず(自分でもわかっていますが、「歌わない」というのが僕のささやかなポリシー…^^;)、こうして毎年呼んでいただけるのは、本当に有難いものです。
今年のセットリストは、こんな感じ。
①恋のフーガ(ザ・ピーナッツ)
②Daydream Believer(ザ・モンキーズ)
③真っ赤な太陽(美空ひばり)
④上を向いて歩こう(坂本九)
⑤見上げてごらん夜の星を(坂本九)
⑥Tinker Bell Memory(オリジナル)
⑦玉宮哀歌(オリジナル)
⑧Jupiter(ホルスト)
⑨ふるさと(唱歌)
当初は7曲演奏する予定だったのですが、諸般の事情から当日(現場入りしてから!)急遽上記のようなセットリストに変更しました(万が一…と思い、ネタを仕込んでおいたのですが正解でした^^。こういうフレキシブルさは、一人で演奏するスタイルの強みです)。
①恋のフーガ1967年
“つかみ”かつ、オープニングらしいちょっと派手めの曲を…と思い選曲。今回初めて取り組んだ楽曲で、本家の“ザ・ピーナッツ”のバージョンと野呂一生&天野清継によるアコースティック・デュオ“お気楽ギグ”のバージョンを参考にしつつ、最終的には前述のバージョンのどこを参考にしたんだ?って感じの、派手なロック・バージョンに仕上がりました(^^)。
演奏の途中で観に来ていたお子さんが乱入(?)し、ワウ・ペダルを踏みまくるという可愛い(?)アクシデントが。(リハのときに遊ばせちゃったからなぁ…。ペダルを踏むとリアルタイムで音質が変化していくワウは、子どもにとっては面白い玩具かも^^;)。
彼の踏むリズム(これがそこそこあってるところが面白い^^;)にあわせつつ、でも、曲に支障をきたさない程度になるようにコントロール(早い話が「踏ませない」)しつつ、自分の演奏はキープしつつ…という、なかなかにスリリングな展開でした。
②Daydream Believer
自身のアコギデュオ“お気軽GIG”でもレパートリーにしている1曲。ここ数年、某コンビニのCMで使用されていることもあって世代を問わず「どっかで聞いた」感がありますし、シャッフル系の軽やかなリズムにシンプルで親しみやすいメロディーという楽曲なので、こういったお客様の年齢層が広いイベント(下は保育園児から上は80代)で演奏するには、ちょうどいい楽曲だと思います。
もっとも、何だかんだ行っても、「僕自身が弾いてて楽しいから…」ってのが、頻繁にセットリスト入りする一番の理由なのですが(^^;)
③真っ赤な太陽
一昨年に演奏したときに好評だったので再登板させたのですが、口ずさんでいる方も多く、選曲としては大正解だったようです(^^)。元々がグループ・サウンズを意識した楽曲なのでエレキギターとの親和性はよく、ギター・インストで演ってもしっくりきますね。
ちなみに①~③の3曲には、「1967年にリリースされた楽曲」という共通点があります。
④上を向いて歩こう
当日会場入りしてから諸般の事情により追加した曲その①。MCで「僕は歌わない(※)ので、皆さんが代わりに歌ってくださいね」なんて振ってみたところ、何人か実際に口ずさんでいただけました。ホントに急遽演奏することにしたので、サビで一か所思いっきり間違えてしまったのですが(^^;)、歌声のおかげであまり目立たなかったみたいです。
※僕のささやかなコダワリ。歌自体は好きだし、そんなに下手でもない…とは思うのですが(自分で言うか…^^;)、「好き」と「人前で披露すること」は別モノですから。
⑤見上げてごらん夜の星を
当日会場入りしてから諸般の事情により追加した曲その②。これも、なんだかんだで毎年演奏しているのですが「いい曲は、何回演っても、いい!」ですね。やはりこういう“鉄板な名曲”は演奏すると喜んでいただけますし、こちらも、そういう反応をいただきながら演奏できると、気分的に盛り上がります。
⑥Tinker Bell Memory
今年の春先に完成したオリジナルの新曲で6/8のバラード。タイトルの「Tinker Bell Memory」は僕が大好きだった作家・故・景山民夫さんの美しいファンタジー小説のタイトルから頂戴しました。
今回が本邦初公開(おおげさ)だったことに加え、抜群な知名度を誇る①~⑤のあとでオリジナル曲を披露する…という“ドM”な設定をしてしまったので(^^;)、演奏のときはガラにもなく、メチャクチャ緊張してしまいました…。
⑦玉宮哀歌(エレジー)
昨年作った昭和テイストに溢れた“ザ・歌謡曲”な1曲。昨年も演奏したのですが楽曲の雰囲気のせいかオリジナル曲のわりには反応がよかったので、今年も演奏することにしました。
この曲、途中にちょっとしたギミック(ベースとのユニゾン)が仕掛けてあって、前年はそのギミックで見事にコケて自爆(!)してしまったのですが、今年はなんとか成功しました。自分で作ったんだからホントは弾けて当たり前じゃないとダメなんですけどね…(^^;)。
⑧Jupiter
ご存知ホルストの組曲「惑星」の1曲。10年ほど前に平原綾香さんが日本語の歌詞をつけて歌った楽曲(彼女のデビュー曲でもあります)としても有名ですが、僕がこの曲を知ったのはクライスラー&カンパニーの『シャコンヌ』(1995年)というアルバムでのこと。これに収録されていたものが非常に美しいアレンジで、初めて聴いた頃から「いつか演奏してみたい!」と思っていたのですが、演奏&アレンジの技術がまったく追いつかず今に至ると…(今でも完全にコピーできたわけではないのですが…^^;)。
どこかで聴いたことがある・ないに関わらず、説得力のある美しいメロディーなので、様々な世代に受け入れてもらえるのでは…と思い挑戦してみたのですが、さすが世紀を超える名曲ですね。予想をはるかに超える反応で、おおいに盛り上がりました。
⑨ふるさと
僕の次に登場するはずの施設長さんが急用に対応していたため場をつなぐためにソロ・ギターで急遽演奏しました。
シーケンサー(バックの演奏)を使わなかったスタイルが新鮮だったようで、お客様からは好意的に受け取っていただけたようです。ホントはソロ・ギターって苦手なのですが(^^;)、演奏しながら、「こういうスタイルをセットリストに組み込むのもアリだな…」なんて思いました。
MCを含めておおよそ50分。今年も、楽しく演奏させていただきました。ご観覧いただいた皆様、施設の皆様、ありがとうございました!