残業代0制度を考える⑦の最後に「公明正大に評価できていれば…」という思わせぶりな一文を書いたのですが“評価基準”もさることながら、「いかに公明正大な評価をするか?」という点は、非常に重要なポイントだと思います。これがブレてしまっては、制度の根幹にかかわりますから。
公明正大な評価
非常に美しく凛々しい言葉ですが、これをするには“評価する側”の資質や力量が問われるものと思います。
残業代0制度を考える⑥で書いたCさんとDさんの評価でいけば、「ノルマの達成度」については、誰の目から見ても明らか。
でも、
『Cさんが扱う商品は商品1個あたりの売上利益が500万で、Dさんが扱う商品は商品1個あたりの売上利益が200万』
『Cさんが扱う商品は、超定番アイテムで、Dさんが扱う商品は新商品』だったら…?
『Cさんの取引先は既存顧客中心で、Dさんの取引先は新規顧客中心』だったら…?
という背景を見たとき「なんとかDさんを評価してあげたい…」という“思い”を抱いた方は、少なからずいたのではと思うのですが…
でも、その“思い”というものは、はたして公明正大なものでしょうか…?