少々マニアックなネタですが、今月上旬のアコースティック・ライブに絡んで、アコ―スティック・ギター(以下アコギ)のサウンドメイクに関する考えを書いてみます。
僕が使用している「Yairi YD-87」は“エレクトリック・アコ―スティック・ギター(以下エレアコ)”と呼ばれるピックアップ(以下PU)を搭載したアコースティック・ギターです。
アコギは本来その楽器単体で発音するものなので、演奏者の演奏方法以外にその音量や音質を加工することが基本的にはできない(全く出来ない…というものでもない)のに対して、エレアコはライブ等(=生音が届かないような環境)で演奏する際に音響機器に接続することを前提に作られており、音響機器に接続するにあたりプリアンプやエフェクターを通すことで、音量はもちろんのこと、その音質を変える(加工する)ことができることが特徴。
アコギの音に加工を加える・加えないというのは、演奏者・楽器所有者の主義主張(好みやこだわり)が別れるところで、どちらが「いい」「悪い」とか「優れている」「劣っている」…というものではない(と思う)のですが、僕はギターという楽器の入り口が(ある意味で音の加工が前提である)エレキ・ギターだったせいか、エレ・アコについてもプリアンプやエフェクターを利用して、“自分好みのアコギ・サウンド”を作るタイプです。
「そういう機能があるなら使わなきゃ損!」みたいな貧乏根性もありますけど(^^;)、弾き手にとって気持ちいい音を作る機能があるなら、それを使わない手はないと思っていますので。
ただ、“自分好みのアコギ・サウンド”(考えてみりゃずいぶん曖昧で利己的な表現だ…^^;)の音を作るにあたっては、
・その楽器の特性を活かすことを心がける。
・過度な加工をしない。
・演奏する音楽のジャンルやその編成を考慮する。
・自分の演奏上の癖を把握しておく。
といったことには、気を付けるようにしています。
具体的なことは、また後日改めて。