シャーロック・ホームズの推理博物館 / 小林司・東山あかね | jakeのブログ 

jakeのブログ 

夫・父親・会社員・社労士有資格者・アマチュアミュージシャン・・・

いろんなキャラをこなしながら日々思ったこと・感じたことなんかを書いてみます。

先日立ち寄った本屋で購入しました。


小林司・東山あかね共著の『シャーロック・ホームズの推理博物館』。あとがきによると1978年に出版された「ガス燈に浮かぶシャーロック・ホームズ」に一部加筆・改訂した本なのだそうですが、大元は1977年10月から週刊誌「朝日ジャーナル」に掲載されたコラムなのだとか。

そんな本の来歴はさておき。


小林司&東山あかねといえば、日本におけるホームズ研究の第一人者。お二人の共著作は今までにも何冊か読んでいるのですが、ホームズ物語を推理小説又は冒険小説として娯楽的に読んできた僕にとっては、「ホームズって、こんなに深い読み方があるんだ…」と毎回感心させられています。


この本も、そんな深~い1冊。


物語としてのホームズはもちろんのこと、ホームズ作品が世に出た頃の歴史や文化、それらが作品に及ぼした影響、作者・ドイルのことから日本語翻訳作品の訳に関する話…と、“フィクション”と“ノン・フィクション”の間や多種多用なジャンル間を自在に行き来しながらホームズ物語の魅力をたっぷり紹介してくれています。


シャーロッキアン4段階(本文に出てくる区分です。気になる方、ぜひ著作にてご確認を)の第1段階の身にはかなり濃厚な本で、「ここまでやるか…」感もなきにしもあらずですが(^^;)、こういう知的な“遊び”がさらりと楽しめたら、格好いいだろうなぁ…なんてことを思いました。


で、こんなふうにして、どんどん深みにハマっていくんだろうなぁ…(^^;)


シャーロック・ホームズの推理博物館 (河出文庫)/小林 司
¥756
Amazon.co.jp