シャーロック・ホームズ東洋の冒険 | jakeのブログ 

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先月末、バンコクに行ったときに読んでいた本です。


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テッド・リカーディ・著「シャーロック・ホームズ 東洋の冒険」。


ドイル作の短編 『 最後の事件 』 で失踪してから 『 空き家の冒険 』 で劇的な復活を遂げるの間、ホームズ物語において “空白の3年間” というものが存在し、その間には東洋諸国を渡り歩いたとされているのですが、この本はそんな“空白の3年間”にホームズが経験した冒険をしていたのか…?にスポットをあてたもの。


ホームズのパスティーシュ作品は、結構読んでいるのですが、当たり外れ…というより自分の好みに合う・合わないがあるので、ざっと立ち読みして「なんとなく行けそうな気がする」というときに購入するようにしているのですが、この本は今まで持っていなかった「空白の3年間」ネタだったことと、翻訳が日暮雅通 さんだったこともあり、迷わず購入しました。


内容としては“冒険”というタイトルに偽りなしで推理小説というよりは冒険小説の色合いの方が強いのですが、これがなかなかスリリングで面白い。


著者が中東とアジアの言語や文化の学者だけあって、物語の舞台となる東洋諸国の描写は非常に丁寧で美しいこともこの作品の1つの特徴かもしれません。(この部分については気合入れすぎ感も多少ありますけど…^^;)


ホームズの台詞も「いかにも」というものが多くて、ホームズのパスティーシュとして、非常に好感がもてる作品でした。





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