5月の話ですが、奈良国立博物館の「超国宝展」に行ってきました。
写真 奈良国立博物館ホームページのチラシより
すでに終了しています。
目当ては、石上神宮の神宝である「七支刀(しちしとう)」
写真 奈良国立博物館ホームページの図録より
図録・グッズ/奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝-祈りのかがやき-」
石上神宮のホームページにも詳しいことが載っています
ご由緒【七支刀(しちしとう)】|石上神宮[いそのかみじんぐう]公式サイト|奈良県天理市
日本書紀にある百済から贈られた「七枝刀(ななつさやのたち)」だと推測されています。
表裏(写真)に金象嵌で文字が書かれており、今回の展示の際に学術調査が行われたということで、テレビでご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
表には「この刀はあらゆる兵器による災害を避けることができ、礼儀正しい候王が所持するのに相応しいものである。(図録の解説の意訳文より)」と書かれていることがわかってきました。
他の文は割愛させていただきます。
私、七支刀のことは知っていましたが、サイズは知らなかった。
七支刀の形に切り抜かれた木枠の中で、ガラスケースに収められた本物を見た印象は「思ったより小さい… そして薄い… ペラペラじゃん…」
全長74.8cm
あまりの薄さに、武器として使えないことは一目瞭然。
もし何かを刺したりしたら、刀の方が折れますわ。
神事で使うものか、もしくは神様のお力を伝える何かであろうことは、素人目にもわかりました。
私、スピリチュアルなことはよくわかりません。
父の実家が浄土宗のお寺なので、お寺の孫ですし。
ただ、とてつもないパワーを秘めている感じは伝わってきました。
しかるべき人が使えば、一振りで敵を殲滅できそうな感じ。
なんていうか、七支刀から周りへのピリピリした圧というか、ダイヤモンドダストを刃として四方八方へ放たれてるみたいというか、厳粛でとても厳しいおそろしいほどの圧なのですよ。
最初に近づいた時に鳥肌が立って近くにいられなくて、一度離れたのです。
書いていても思い出しただけで鳥肌が…
他の見ている人たちは、何も感じないのかなぁと不思議に思うほどでした。
ガラスケースの周りは、幾重もの人だかり。
こんな世俗にまみれた公衆の面前にさらしていいのだろうか。
七支刀さまが怒っていらっしゃるのではないか、と思ってしまいました。
一度離れて落ち着いてから、再び近くへ見に行きました。
不意打ちを食らわないよう、覚悟を決めて構えて近寄りました。
製作されたのは、西暦369年と推測されています。
そんな昔のものなのに、近づいて見ると金色の文字と線が結構きれいに残っていて驚きました。
今となっては何で知ったのかも思い出せないけど、一度本物を見てみたかったのです。
念願かなって大満足でした。
予想外の体感までありましたしね。
七支刀の次の部屋は、中宮寺の菩薩半跏像。
写真 奈良国立博物館ホームページの図録より
図録・グッズ/奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝-祈りのかがやき-」
温かく包み込まれるような優しさで、ホッとしました。
冬の次に春が来たみたい。
展示室の空気が違うようでした。
七支刀の鋭さを緩和するために次に菩薩さまをもってきたのでは、と勘ぐってしまいましたわ。
奈良へは車で行きました。
道中、石上神宮が近いことが分かったので、博物館の前に参拝してきました。
博物館のお知らせで、午前中は混雑が激しいから午後来てほしいとありましたので。
博物館の写真はありませんが、石上神宮で少し撮影しましたので、次回石上神宮。
今年初の梨はもう食べた?
梨大好きだけど、さすがにまだ「なし」じゃない?
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