「七夕の由来1 短冊・吹き流し・五色のわけ」 by ピッピ


もうすぐ7月7日七夕さん。

星好きでなくても、誰もが知っている星祭り。

今年はがんばって書いてみるかな~。


長くなりそうなので、シリーズでいきますのでよろしくお願いします。



まず、七夕は本来「旧暦」でおまつりする方が理にかなっています。

その理由は、こちらの過去記事でどうぞ。


「なぜ梅雨時の7月7日が七夕なの?織姫さんたち見えないじゃん!」 

「旧暦7月7日は、織姫・彦星のため天の川に渡し船が出るよ」 


ちなみに、今年の旧暦7月7日は、8月13日にあたります。



今回は、七夕の由来についてお話しましょう。


七夕の由来はこれ!という一つのものではなく、中国や日本の伝統的な風習が、いくつか組み合わさったものとされています。

ここでは、主なもの三つをご紹介します。



よくいわれるのは、もともと奈良時代に中国から伝わった、「乞巧奠」(「きっこうでん」または「きこうでん」と読みます)という行事がもとになったというもの。

女性が、お裁縫の上達を願う行事でした。


それが平安時代には、宮中や貴族の家庭で年中行事として行われるようになります。

針に五色の糸を通して、酒肴や瓜などをお供えし、お裁縫の上達を願いました。


だから本来、七夕の願い事は、習い事の上達をお願いするものなんですよ。

「馬主になりたい」とか「宝くじあたれ」とか願っても、きいてくれないかもしれません( ´艸`)



最初は、五色の糸を金銀の針にさしてお供えしていました。

中国では、五色の糸をつるしていたとか。

これが、七夕飾りの吹き流しの由来となっています。


この五色の糸が、時代とともに五色の絹布にかわってきます。


江戸時代になり寺子屋ができ、庶民も読み書きができるようになりました。

庶民にもこの風習が広まり、庶民でも楽しめるよう紙の短冊に願い事を書くようになりました。

だからこの頃の願い事は、主に習字やそろばんの上達を願うものだったのです。


「株あがれ」とかは、ダメなんですよ(´0ノ`*)



さんざん「五色」がでてきましたが、五色とは青(緑)・紅・黄・白・黒の五色。

中国の五行思想からきています。


五行説ともいいますが、中国の自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類からできているというものです。

風水なんかで、ありますよね。


それぞれ、木は青(緑)、火は紅、土は黄、金は白、そして水が黒に対応します。

短冊の場合は、黒に墨で書いてもわからないので、紫で代用されることもあります。


七夕の短冊や吹き流し、そして五色には、こんな意味があったのです。



長くなっちゃったなぁ。

最後まで読んでもらえたかしら(^_^;)


七夕の話、続きますのでよろしくです。